カワサキ・ZX-10

曖昧さ回避 この項目では、1988年に発売されたオートバイの車種について説明しています。2004年発売の車種については「カワサキ・ニンジャZX-10R」をご覧ください。
カワサキ・ZX-10
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 ZXT00B
エンジン ZXT00AE型 997 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 74.0 mm × 58.0 mm / 11.0:1
最高出力 100.8kW(137PS)/10000rpm
最大トルク 103.0N-m(10.5kg-m)/9000rpm
車両重量 254 kg
      詳細情報
製造国
製造期間 1988年 - 1989年
タイプ ハイスピードツアラー
設計統括
デザイン
フレーム アルミ製ツインチューブ
全長×全幅×全高 2170 mm × 715 mm × 1240 mm
ホイールベース 1490 mm
最低地上高 125 mm
シート高 790 mm
燃料供給装置 キャブレター (Keihin CVKD36 x 4)
始動方式 セル
潤滑方式 ウエットサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション テレスコピック式(41mm)
ボトムリンク・ユニトラック式
キャスター / トレール 26.5° / 101 mm
ブレーキ 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 120/70VR17-V280
160/60VR18-V280
最高速度 265~275
乗車定員 2人
燃料タンク容量 22 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代 カワサキ・GPZ1000RX
後継 カワサキ・ZZR1100
姉妹車 / OEM
同クラスの車 スズキ・GSX-R1100
ヤマハ・FZR1000
ホンダ・CBR1000F
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カワサキ・ZX-10(ゼットエックス-テン)は、川崎重工業1988年より日本国外向けに製造を開始したオートバイの車種名。通称は“テン”など。

概要

1987年の第27回東京モーターショー中型クラスの国内向けモデルZX-4とともに発表され、翌年より日本国外へ輸出が開始された。同社の水冷エンジンを搭載したフラッグシップモデルとしては、GPZ900RGPZ1000RXに次いで3代目となる。GPZ1000RXベースの997cc水冷DOHC4バルブ並列4気筒エンジンが搭載された。

GPZ1000RXと比較してシリンダーヘッドをコンパクト化し、バルブ挟み角を近代的な値とした。動弁系は従来の1カム2バルブのY型ロッカーアームを廃止し1カム1バルブとされ、キャブレターの吸気方法を従来のサイドドラフトからダウンドラフトに変更された。さらに軽量ピストンを採用して圧縮比を10.2から11.0に変更された。最高出力はRX比で12ps向上し、137psを発揮した。

車体デザインはGPZ1000RXのスタイルを踏襲するが、メインフレームをスチール製のものから、完全新設計のアルミ製のツインチューブ(メーカーでは“e-BOX FRAME”と呼んでいた)に変更された。フレームのみで4.5kg、エンジンなど車体全体で16kgの軽量化を達成することで、乾燥重量は222kgとシリーズを通して最軽量となった。またタイヤも新たにラジアルタイヤを採用し、ハンドリング性能が向上した。上記のエンジン性能向上と併せ、ノーマルで270km/hオーバーの最高速度、また0-400mを10秒50で駆け抜ける加速力を発揮した。

1988年の販売開始から翌年までの2年間にわたり生産されたが、その年の東京モータショーで発表されたZZR1100にフルモデルチェンジして生産終了となった。

関連項目

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50 - 125 cc
126 - 250 cc
251 - 400 cc
401 - 750 cc
751 cc -
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