長良川艶歌

長良川艶歌
五木ひろしシングル
B面 徒然の花(4月21日発売盤)
おはん(8月25日発売盤)
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル ニュークリーク
作詞・作曲 石本美由起(作詞)
岡千秋(作曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間10位(オリコン
    1984年度年間14位(オリコン)
    1985年度年間61位(オリコン)
    8位(ザ・ベストテン
    1984年上半期31位(ザ・ベストテン)
    1984年年間1位(ザ・ベストテン)
    1984年上半期43位(ザ・ベストテン)
    1985年年間89位(ザ・ベストテン)
五木ひろし シングル 年表
科学万博音頭
(1984年)
長良川艶歌
(1984年)
そして…めぐり逢い
(1985年)
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長良川艶歌」(ながらがわえんか)は、1984年4月に五木ひろしが発売したシングルである。岐阜県長良川を舞台にした「ご当地ソング」であるが、五木が発売したご当地ソングのシングル曲では最大のヒット作となった。

解説

発売当初はB面が「徒然の花」であったが、8月25日発売分から「おはん」(東宝映画『おはん』主題歌)に差し替えられている。第26回日本レコード大賞・大賞(「夜空」以来2度目)、第15回日本歌謡大賞・大賞などを受賞した。累計売上はミリオンセラーを記録[1]。1986年8月中旬までのシングルの累計出荷枚数は105.1万枚(徳間ジャパン調べ)[2]で、同時点で五木のシングルとしては歴代3位のヒットとなっている(デュエット曲を除く)[2]

TBS系の『ザ・ベストテン』では週間最高で8位止まりながら、1984年の年間1位(翌1985年は年間89位)及び「12年間ベストテン第1位」を獲得した。当番組では、ベストテン圏内に入ったり出たりを繰り返し、長良川に因んで「鵜飼い現象」と呼ばれていた[3]。ベストテンに返り咲いた回数は6回であり、番組内の最高記録である(返り咲きを2回以上繰り返したのは、当曲と研ナオコの「窓ガラス」、小林幸子の「おもいで酒」と「とまり木」、岩崎宏美の「万華鏡」、ツイストの「LOVE SONG」〈2回〉村下孝蔵の「初恋」〈3回〉である)。

1985年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)発表による楽曲別の著作権使用料分配額(国内部門)では、「浪花節だよ人生は」に続いて年間2位にランクインされた[4]

この作品のヒットにより、五木のオリコン調べによる全てのシングルレコードの総売上枚数が1000万枚を突破した。これはピンク・レディー(1979年)、森進一1979年)、山口百恵1980年)、沢田研二1980年)、西城秀樹(1982年)、郷ひろみ(1983年)に続いて史上7人目の快挙であった。

収録曲

4月21日発売盤
  1. 長良川艶歌(4分43秒)
    作詞:石本美由起
  2. 徒然(つれづれ)の花(4分15秒)
    作詞:安麻呂
8月25日発売盤
  • 両楽曲共に、作曲:岡千秋/編曲:斉藤恒夫
  1. 長良川艶歌(4分43秒)
    作詞:石本美由起
  2. おはん(4分30秒)
    作詞:たかたかし
価格
  • 発売当時の値段は4月21日分、8月25日分とも700円

カバー

  • 藤圭子 - アルバム「蝶よ花よと」(1984年11月)
  • 森昌子 - アルバム「日本のうた〜森昌子15周年記念」(1986年1月)
  • 三條正人 - アルバム「小樽の人よ」(1993年11月)
  • 北見恭子 - アルバム「北見恭子 / 酔いどれ切符~女のこころ歌~」(2000年3月)
  • 石原詢子 - アルバム「日本名曲集」(2009年7月22日)
  • 市川由紀乃 - アルバム「ギター演歌決定版 第3集」(2009年7月23日)
  • 秋庭豊とアローナイツ - 「ムーディー・ボックス 1975-2005」(2013年11月)
  • 都はるみ - アルバム「昭和を歌う 〜さざんかの宿・大阪しぐれ〜」(2014年)
  • 八代亜紀 -アルバム「熱唱!!八代亜紀全集」(2014年11月)
  • 大川栄策 - アルバム「大川栄策 ダブル・ベスト☆オリジナル&カバーズ」(2015年7月)
  • テレサ・テン - アルバム「テレサ・テン あの日 あの街で」(2015年10月)

その他

川灯台のたもとにある「長良川艶歌」の記念碑。
岐阜県岐阜市

岐阜県岐阜市に架かる長良橋の南詰の鵜飼船乗り場前には「長良川艶歌」がTBSの「ザ・ベストテン」で「12年間ベストテン第1位」を獲得した時の記念碑があり歌詞が彫ってある。

関連項目

脚注

  1. ^ 読売新聞社文化部『この歌この歌手―運命のドラマ120〈下〉』現代教養文庫、1997年、228頁。ISBN 4390116029。
  2. ^ a b 「『よこはま・たそがれ』ヒットから16年 2000万枚」『読売新聞』1986年9月25日付夕刊、10面。
  3. ^ 別冊ザテレビジョン ザ・ベストテン いま蘇る!80'sポップスHITヒストリーより。
  4. ^ 「浪花節だよ、首座は 昨年、国内の著作権使用料分配額 JASRAC賞決定」『朝日新聞』1986年5月6日付東京夕刊、13頁。
シングル(五木ひろしの曲)
1970年代
1980年代

倖せさがして - 日本橋のうた - ふたりの夜明け - 港・ひとり唄 - 越前有情 - 人生かくれんぼ - 愛しつづけるボレロ - 流れのままに - 契り - あなた - 雨あがり - 細雪 - 科学万博音頭 - 長良川艶歌 - そして…めぐり逢い - 夢しずく - 浪花盃 - 追憶 - それは…黄昏 - 港の五番町 - 絆 - 面影の郷 - フラワー&グリーン 花の輪音頭 - 暖簾 - 二枚目酒

1990年代

暖簾 (ニューバージョン) - 心 - 吹きだまり/母人よ - 時が過ぎれば… - おしどり - 杯に歌のせて - 愛別 - 終着駅 - べにばな - 涙でもかまわない - 女・ひとり - 汽笛 - パパとあそぼう - 愛のバラードを…となりで - 酒 尽尽 - 由良川慕情 - 女の酒場 - 粋な男 - 出発の朝 - 罪と罰 - 紫陽花 - 雑草 - そして…花送り - 千日草 - 傷だらけの人生 - 北のともしび - 酒ひとり - 流れ星 - 萩の花郷 - 再り会い

2000年代

京都恋歌 - 山河 - 風雪に吹かれて聞こえる唄は… - おふくろの子守歌 - 逢いたかったぜ - 渚の女 (ニューバージョン) - 傘ん中 - 北物語 - 望郷の詩 - 逢えて…横浜 - アカシア挽歌/雪燃えて - 大阪ナイトスキャンダル - ふりむけば日本海 - 高瀬舟 - 献身 - ゆめかぜ - この愛に死んでも - ふるさと ~'08バージョン~ - 橋場の渡し - テネシーワルツ - 江戸の手毬唄 - 凍て鶴 - 雪が降る - 紅い花

2010年以降

おしろい花 - 月物語 - 街 - ふたつ星 - 夜明けのブルース - 博多ア・ラ・モード - 桜貝 - 渚の女 - 夕陽燦燦 - 思い出の川/九頭竜川 - わすれ宿 - 恋歌酒場 - VIVA・LA・VIDA!〜生きてるっていいね!〜 - 麗しきボサノヴァ - 春夏秋冬・夢まつり - 遠き昭和の… - 日本に生まれてよかった

シングル(その他)

恋の大阪 - 居酒屋 - デュオ しのび逢い - ふたりのラブソング - 当日・消印・有効 - ふりふり - 浪花物語 - デュオ 時の流れに身をまかせ - 愛のメリークリスマス - ファインプレーを君と一緒に〜GO!GO!ジャイアンツ〜 - ふたりで竜馬をやろうじゃないか - 居酒屋(ニューバージョン) - ラストダンス

テレビ
ラジオ
関連人物
関連項目
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第32回から第34回までは演歌・歌謡曲とポップス・ロックの2部門に分けて発表された。括弧内の数字は第○回を示す。

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1991年からはショータイム形式に変更
ザ・ベストテン年間ベストテン第1位