ライセル・イグレシアス

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の姓)はイグレシアス第二姓(母方の姓)はトラビエソです。
ライセル・イグレシアス
Raisel Iglesias
アトランタ・ブレーブス #26
ロサンゼルス・エンゼルス時代
(2021年10月5日)
基本情報
国籍メキシコの旗 メキシコへ亡命)
出身地  キューバ
青年の島
生年月日 (1990-01-04) 1990年1月4日(34歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
165 lb =約74.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 アマチュアFA
初出場 2015年4月12日
年俸 $10,000,000(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム キューバの旗 キューバ
WBC 2013年
この表について
この表はテンプレートを用いて表示しています。編集方法はTemplate:Infobox baseball playerを参照してください。

プロジェクト:野球選手  ■テンプレート

ライセル・イグレシアス・トラビエソRaisel Iglesias Travieso, 1990年1月4日 - )は、キューバ青年の島出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBアトランタ・ブレーブス所属。愛称はエル・シクロンEl Ciclon[2]オリバー[3]

経歴

キューバ時代

2010年からセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルトロンヘロス・デ・イスラ・デ・ラ・フベントゥでプレー。

2013年3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)キューバ代表に選出された[4]。6月に行われた第14回ワールドポート・トーナメントでも代表に選出されている。9月にメキシコへ亡命を試みたが失敗。11月に再び亡命し、成功した[5]

プロ入りとレッズ時代

シンシナティ・レッズ時代
(2017年7月6日)

2014年6月27日にシンシナティ・レッズと総額2700万ドルの7年契約を結んだ[6]。7月11日に制限リスト入りした。

2015年4月12日のセントルイス・カージナルス戦で先発してメジャーデビューを果たした(5回3失点で勝敗付かず)。以後、一定の登板機会を得て18試合に登板し、うち16試合で先発登板した。3勝7敗と大きく負け越したが、防御率4.15、WHIP1.14という安定した数字を記録した。また、ハイレベルな三振奪取能力を発揮し、95.1イニングで104個の三振を奪って奪三振率9.8という好成績を叩き出した。

2016年は自身初めて開幕投手を務めたが、シーズン途中で中継ぎに配置転換され、投げた37試合中先発登板は5試合だった。抑えとしても起用され、3勝2敗6セーブ、防御率2.53、WHIP1.14、奪三振率9.5というハイレベルな成績を残して期待に応えた。

2017年は年間通して抑えとして起用され、63試合で3勝3敗28セーブ、防御率2.49と結果を残した。また奪三振率が10.9と初めて10.0超を記録した。

2018年も抑えを務め、66試合で2勝5敗30セーブ、防御率2.38と更に成績を上げた。オフに3年2412.5万ドルの契約を結んだ[7]

2019年は開幕から救援失敗を続け、サヨナラ本塁打も4本も被弾し、救援投手最多の12敗を喫した。それでもキャリアハイの34セーブを記録した。

2020年は復調し、22試合で4勝3敗8セーブ、防御率2.74の好成績を残した。WHIPは始めて1を下回った。

エンゼルス時代

2020年12月7日にノエ・ラミレス後日発表選手[注 1]とのトレードで、金銭と共にロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[9]

2021年4月1日のシカゴ・ホワイトソックスとのシーズン開幕戦でエンゼルス移籍後初登板し、移籍後初セーブを記録した[10]。開幕直後は乱調だったが、6月からは抑えとしてフル回転し、65試合で7勝5敗防御率2.57、セーブ数は34でキャリアハイに並んだ。WHIPは0.93とフルシーズンでは自己最高だった。 オフの11月3日にFAとなり[11]、球団から提示された1840万ドルのクオリファイング・オファーを拒否した[12][13]。11月23日に自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム中継ぎ投手の1人に選出された[14]。その後、12月1日にエンゼルスと4年総額5800万ドルで再契約した[15]

ブレーブス時代

2022年8月2日にジェシー・チャベスタッカー・デービッドソンとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[16]

選手としての特徴

投球データ(2021年レギュラーシーズン)
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
フォーシーム 51.5 96.3 155 98.9 159.2
スライダー 28.6 85.1 137 88.9 143.1
チェンジアップ 19.9 89.4 143.9 95.3 153.4
シンカー 0.1 96.7 155.6 99.2 159.6

平均96.3mph(約155km/h)のフォーシームと、平均85.1mph(約137km/h)のスライダー、平均89.4mph(約143.9km/h)のチェンジアップで投球を組み立てる。速球の最速は、2017年に記録した100.5mph(約161.7km/h)。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2015 CIN 18 16 0 0 0 3 7 0 0 .300 395 95.1 81 11 28 0 7 104 2 2 45 44 4.15 1.14
2016 37 5 0 0 0 3 2 6 7 .600 325 78.1 63 7 26 1 5 83 3 1 22 22 2.53 1.14
2017 63 0 0 0 0 3 3 28 0 .500 306 76.0 57 5 27 1 1 92 1 0 22 21 2.49 1.10
2018 66 0 0 0 0 2 5 30 0 .286 291 72.0 52 12 25 2 2 80 2 0 22 19 2.38 1.07
2019 68 0 0 0 0 3 12 34 3 .200 279 67.0 61 12 21 4 2 89 3 0 31 31 4.16 1.22
2020 22 0 0 0 0 4 3 8 2 .571 91 23.0 16 1 5 1 1 31 0 1 11 7 2.74 0.91
2021 LAA 65 0 0 0 0 7 5 34 0 .583 273 70.0 53 11 12 0 1 103 2 1 25 20 2.57 0.93
2022 39 0 0 0 0 2 6 16 0 .250 146 35.2 29 5 9 1 2 48 3 0 18 16 4.04 0.89
ATL 28 0 0 0 0 0 0 1 15 ----- 100 26.1 17 0 5 0 1 30 0 0 2 1 0.34 0.84
'22計 67 0 0 0 0 2 6 17 15 .250 246 62.0 46 5 14 1 3 78 3 0 20 17 2.47 0.97
2023 58 0 0 0 0 5 4 33 0 .556 231 55.2 51 7 15 2 0 68 0 0 23 17 2.75 1.19
MLB:9年 464 21 0 0 0 32 47 190 27 .405 2437 599.1 480 71 173 12 22 728 16 5 221 198 2.97 1.09
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2015 CIN 18 12 14 2 1 .929
2016 37 8 8 1 0 .941
2017 63 10 9 1 2 .950
2018 66 10 9 1 2 .950
2019 68 5 6 1 1 .917
2020 22 2 6 0 0 1.000
2021 LAA 65 6 6 1 0 .923
2022 39 1 3 0 1 1.000
ATL 28 2 2 0 0 1.000
'22計 67 3 5 0 1 1.000
2023 58 5 4 0 2 1.000
MLB 464 61 67 7 9 .948
  • 2023年度シーズン終了時

表彰

背番号

  • 26(2015年 - 2020年、2022年8月2日 - )
  • 32(2021年 - 2022年8月1日)

代表歴

脚注

注釈

  1. ^ 2020年12月10日にレオナルド・リーバスと発表されている[8]

出典

  1. ^ “Raisel Iglesias Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月16日閲覧。
  2. ^ Explaining Reds Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月25日閲覧
  3. ^ “Raisel Iglesias Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2021年11月2日閲覧。
  4. ^ 2013 Tournament Roster[リンク切れ] WBC公式サイト (英語) 2015年3月25日閲覧
  5. ^ Mark Sheldon, Jesse Sanchez (2014年6月27日). “Reds sign Cuban pitcher Iglesias to seven-year deal”. MLB.com. 2014年7月13日閲覧。
  6. ^ “Reds sign Cuban starting pitcher”. MLB.com Reds Press Release (2014年6月27日). 2014年7月13日閲覧。
  7. ^ “Reds Agree To Three-Year Deal With Raisel Iglesias” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月2日閲覧。
  8. ^ Wick Terrell (2020年12月10日). “Reds acquire IF Leonardo Rivas from Angels to complete Raisel Iglesias trade” (英語). SB Nation. 2021年4月25日閲覧。
  9. ^ “Reds Trade Raisel Iglesias To Angels” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月7日閲覧。
  10. ^ Rhett Bollinger (2021年4月2日). “Trout, Upton and Pujols key Halos' late rally” (英語). MLB.com. 2021年4月11日閲覧。
  11. ^ “160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (2021年11月3日). 2021年11月5日閲覧。
  12. ^ “14 Players Receive Qualifying Offers” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月10日閲覧。
  13. ^ “One Player Accepts Qualifying Offer; 13 Players Decline” (英語). mlbplayers.com (2021年11月17日). 2021年11月17日閲覧。
  14. ^ Anthony Castrovince (2021年11月24日). “The '21 All-MLB Team is here. And it's stacked” (英語). MLB.com. 2021年11月24日閲覧。
  15. ^ “LA Angels re-sign closer Raisel Iglesias to $58 million deal” (英語). Associated Press. 2021年12月2日閲覧。
  16. ^ “Braves acquire RHP Raisel Iglesias” (英語). MLB.com. 2022年8月6日閲覧。
  17. ^ “All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2021年11月27日閲覧。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ライセル・イグレシアスに関連するカテゴリがあります。
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Raisel Iglesias stats MiLB.com (英語)
  • Cuban Baseball Career statistics
アトランタ・ブレーブス ロースター
投手
捕手
内野手
外野手
指名打者
監督・コーチ
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2024年5月30日更新
 
業績
ファーストチーム
セカンドチーム
シンシナティ・レッズ開幕投手
1880年代
1890年代
  • 90 ジェシー・デュリエ
  • 91 トニー・マレーン
  • 92 トニー・マレーン
  • 93 バンパス・ジョーンズ
  • 94 トム・パロット
  • 95 フランク・ドワイヤー
  • 96 ビリー・ラインズ
  • 97 レッド・エアレット
  • 98 テッド・ブレイテンスタイン
  • 99 ピンク・ホーリー
1900年代
  • 00 ビル・フィリップス
  • 01 ヌードルズ・ハーン
  • 02 レン・スワームステッド
  • 03 ジャック・ハーパー
  • 04 ジャック・サットホフ
  • 05 ジャック・ハーパー
  • 06 オーバル・オーバーオール
  • 07 ボブ・ユーイング
  • 08 ボブ・ユーイング
  • 09 アート・フローム
1910年代
  • 10 フレッド・ビービ
  • 11 アート・フローム
  • 12 フランク・スミス
  • 13 アート・フローム
  • 14 ルーブ・ベントン
  • 15 レッド・エイムズ
  • 16 フレッド・トニー
  • 17 ピート・シュナイダー
  • ピート・シュナイダー
  • 19 ダッチ・ルエザー
1920年代
1930年代
  • 30 レッド・ルーカス
  • 31 ラリー・ベントン
  • 32 シー・ジョンソン
  • 33 シー・ジョンソン
  • 34 シー・ジョンソン
  • 35 トニー・フレイタス
  • 36 ポール・デリンジャー
  • 37 ピーチズ・デービス
  • 38 ジーン・スコット
  • 39 ジョニー・ヴァンダー・ミーア
1940年代
1950年代
  • 50 ケン・ラフェンズバーガー
  • 51 ユーウェル・ブラックウェル
  • 52 ハーム・ウェマイアー
  • 53 バッド・ポッドビーラン
  • 54 バッド・ポッドビーラン
  • 55 アート・ファウラー
  • 56 ジョー・ナックスホール
  • 57 ジョニー・クリップスタイン
  • 58 ブルックス・ローレンス
  • 59 ボブ・パーキー
1960年代
  • 60 ジム・ブロスナン
  • 61 ジム・オトゥール
  • 62 ジョーイ・ジェイ
  • 63 ジム・オトゥール
  • 64 ジム・マロニー
  • 65 ジム・オトゥール
  • 66 サミー・エリス
  • 67 ジム・マロニー
  • 68 ミルト・パパス
  • 69 ゲイリー・ノーラン
1970年代
  • 70 ジム・メリット
  • 71 ゲイリー・ノーラン
  • 72 ジャック・ビリンガム
  • 73 ドン・ガレット
  • 74 ジャック・ビリンガム
  • 75 ドン・ガレット
  • 76 ゲイリー・ノーラン
  • 77 ウッディ・フライマン
  • 78 トム・シーバー
  • 79 トム・シーバー
1980年代
  • 80 フランク・パストーレ
  • 81 トム・シーバー
  • 82 マリオ・ソト
  • 83 マリオ・ソト
  • 84 マリオ・ソト
  • 85 マリオ・ソト
  • 86 マリオ・ソト
  • 87 トム・ブラウニング
  • 88 マリオ・ソト
  • 89 ダニー・ジャクソン
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
キューバの旗 野球キューバ代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
監督
コーチ
  • 6 ペドロ・ロドリゲス
  • 16 ホルヘ・リスカルト
  • 30 プリミティーボ・ディアス
  • 36 ビクトル・フィゲロア
  • 49 フアン・デ・ディオス・ペーニャ
  • 52 アンヘル・カスティーヨ
投手
捕手
内野手
外野手
  • 表示
  • 編集