ストレンジクォーク

ストレンジクォーク
組成 素粒子
粒子統計 フェルミ粒子
グループ クォーク
世代 第二世代
相互作用 強い相互作用
弱い相互作用
電磁相互作用
重力相互作用
反粒子 反ストレンジクォーク (s)
理論化 マレー・ゲルマン (1964)
ジョージ・ツワイク (1964)
記号 s
質量 101+29
−21
 MeV/c2
[1]
崩壊粒子 アップクォーク
電荷13 e
カラー 持つ
スピン 12
ストレンジネス -1
弱アイソスピン LH: -12, RH: 0
弱超電荷 LH: +13, RH: -23
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ストレンジクォーク: strange quark、記号: s)は、物質を構成する主要な素粒子の一つで、第二世代のクォークである。

概要

ストレンジクォークは、-1/3 の電荷ストレンジネス -1 を持ち、質量はアップクォークとダウンクォークについで軽く、80 - 130 MeV である。最初にストレンジネスをもつ素粒子("奇妙さ"を示すバレンスクォークを含んだ素粒子)が発見されたのは1947年であり、K中間子と命名された。ゲルマンツワイク1964年クォークモデルを提唱したときに、ストレンジネスを担うものとして、アップクォークダウンクォークとともに導入された。サイドウェイ (Sideways) クォークとも呼ばれる。

ストレンジネスをもつハドロン

  • K中間子をはじめとする、ストレンジクォーク(または反ストレンジクォーク)を含む中間子
  • イータ中間子 (η) およびイータプライム中間子 (η') はストレンジ-反ストレンジクォークの線形結合を含む。
  • ファイ中間子 (φ) はストレンジ-反ストレンジクォーク対のみから構成され、それ以外のクォークを含まない。
  • ストレンジネスをもつバリオンハイペロンとして知られる。シグマ (Σ)、ラムダ (Λ)、グザイ (Ξ)、オメガ (Ω)粒子がある。
ストレンジネスによる中間子の分類。S はストレンジネス、Q は電荷を示す。
ストレンジネスによるバリオンの分類。S はストレンジネス、Q は電荷を示す。

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ K. Nakamura et al. (Particle Data Group) (2010年). “PDGLive Particle Summary 'Quarks (u, d, s, c, b, t, b', t', Free)'”. Particle Data Group. 2010年8月11日閲覧。

外部リンク

  • 「ファイ中間子」の質量が高密度下で減少することを世界で初めて確認 -質量の起源の解明に大きな一歩- 2006/12/07 独立行政法人 理化学研究所
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