KN-02

KN-02
種類 短距離弾道ミサイル
原開発国 朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
運用史
配備先 朝鮮民主主義人民共和国
諸元
重量 2,000kg
全長 6.4m
直径 0.65m

射程 160 km
精度 CEP100m
弾頭 核弾頭 5kt
生物弾頭
化学弾頭
通常弾頭
炸薬量 500kg

エンジン 固体燃料ロケット
推進剤 固体燃料
誘導方式 慣性航法装置
レーダー終末誘導
発射
プラットフォーム
移動式ミサイル発射車両
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朝鮮民主主義人民共和国の大量破壊兵器
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事件
核実験
(1998年)
2006年
2009年
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1993年
1998年
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関連項目
朝鮮戦争
寧辺核施設
豊渓里核実験場
舞水端里
朝鮮人民軍
先軍政治

KN-02は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で開発された短距離弾道ミサイル(SRBM)である。[1]


概要

KN-02とはアメリカ合衆国が付けたコードネームであり、ドクサとも呼ばれている。北朝鮮での呼び名は判明していない。このミサイルは旧ソ連製の短距離弾道ミサイルOTR-21 トーチカ(SS-21 Scarab)を、北朝鮮が独自改良したものとなっており、移動式発射車両を用いた道路移動型短距離弾道ミサイルである。KN-02は、2007年4月25日の朝鮮人民軍の創立から75周年記念の軍事パレードで初めて一般に公開された。

開発経緯

1996年

2004年

  • 2004年4月、北朝鮮が試作したOTR-21 トーチカのコピーを試射したが、失敗したとされる。

2005年~2006年

  • 北朝鮮が試作したOTR-21 トーチカのコピーを試射した。2006年にオリジナルのOTR-21 トーチカと同等のものが初期配備された。KN-02は北朝鮮で配備されている無誘導の戦術ロケットであるFROGの後継兵器として導入されたと考えられている。

2007年

  • 2007年6月28日に日本海に向け3発の試射を行い、成功させたと見られ、これ以降に本格配備を開始。射程は140kmまで延伸したタイプが配備された。

2007年~2013年

  • 配備後も発射実験を頻繁に繰り返し、2013年3月15日までの実験で射程を160kmまで延長させたと考えられている。[2]


技術的特徴

KN-02は1段式の道路移動型短距離弾道ミサイルであり、全長6.4mで直径は65cmで重量は2t程度と考えられている。射程は初期配備型で100~120km、その後に射程を徐々に延伸させ、2013年までで160kmまで延伸させたと考えられている。CEPは誘導装置に慣性誘導と目標照合レーダーを組み合わせたものとされ、100~160m程度と推測されており、命中精度は高い。搭載可能な弾頭重量は500kg程度である。ロケットモータとしては固体燃料を採用している。よって、従来のスカッド短距離弾道ミサイルが発射に30分以上必要であったものが、5分程度で発射する事が可能とされ、移動式発射車両と組み合わせると即応性は極めて高い。 弾頭はペイロードに合わせて高性能爆薬・核・生物化学兵器が選択可能である。戦術弾道ミサイルとして運用が想定されるため、多数の子爆弾を搭載した運用もあるだろうと想定されている。

出典

  1. ^ http://missilethreat.com/missiles/kn-02/
  2. ^ https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1507Y_V10C13A3FF1000/

関連項目

  • 北朝鮮核問題
    • (パキスタンの核実験 (1998年))北朝鮮の代理核実験とされる
    • 北朝鮮の核実験 (2006年)
    • 北朝鮮の核実験 (2009年)
    • 北朝鮮の核実験 (2013年)
ミサイル発射実験
・衛星打ち上げ
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