長谷部慶治

曖昧さ回避 この項目では、脚本家かつ映画監督について説明しています。同名異人の録音技師については「長谷部慶治 (録音技師)」をご覧ください。
はせべ けいじ
長谷部 慶治
別名義 長谷部 慶次
生年月日 (1914-10-08) 1914年10月8日
没年月日 不詳年
出生地 日本の旗 日本山形県酒田市[1]
職業 脚本家映画監督
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀脚本賞
1978年はなれ瞽女おりん
ブルーリボン賞
脚本賞
1963年にっぽん昆虫記
その他の賞
毎日映画コンクール
脚本賞
1968年神々の深き欲望
テンプレートを表示

長谷部 慶治(はせべ けいじ、1914年10月8日[1] - 没年不詳)は、山形県酒田市出身の脚本家映画監督[2]

別名義に長谷部慶がある。ただし、録音技師の「長谷部 慶治」は当記事人物ではない、同姓同名の別人である[2]

来歴

1914年10月8日山形県酒田市に生まれる[2]

1945年製作の『娘道成寺』で脚本を担当したが、本作は劇場未公開となった[3]

次作となった1953年7月28日公開の『明日はどっちだ』では監督を担当し[4]、以後監督と脚本で映画やテレビ作品の多くを手掛けた[2][5][6]

1963年11月16日公開で今村昌平と共同脚本を担当した『にっぽん昆虫記[7]』が1963年度第14回ブルーリボン賞を受賞する[8]など、受賞歴も数多い。

没年不詳。

映画作品

一覧中の制作会社表記などは原文ママ。
公開日 作品名 担当 製作
1945年[注釈 1] 『娘道成寺[9] 脚本[9] 国際文化振興会[10]
1953年7月28日[4] 『明日はどっちだ[4] 監督[4] スタジオ8プロ=新東宝[4]
1954年1月9日[11] 『第二の接吻[11] 監督[11] 滝村プロ[11]
1954年11月22日[12] 『億万長者[12] 脚本[注釈 2] 青年俳優クラブ[12]
1955年8月31日[13] 『こころ[13] 脚本[注釈 3] 日活[13]
1956年6月8日[14] 『或る夜ふたたび[14] 脚本[注釈 4] 歌舞伎座[14]
1956年6月28日[15] 処刑の部屋[15] 脚本[注釈 5] 大映東京[15]
1956年10月1日[16] 『夏の嵐[16] 脚本[16] 日活[16]
1957年2月27日[17] 黄色いからす[17] 脚本[注釈 6] 歌舞伎座[17]
1958年6月10日[18] 『四季の愛欲[18] 脚本[18] 日活[18]
1958年6月24日[19] 『欲[19] 脚本[注釈 7] 松竹京都[19]
1958年8月19日[20] 『炎上[20] 脚本[注釈 8] 大映京都[20]
1958年12月7日[21] 蟻の街のマリア[21] 脚本[21] 歌舞伎座[21]
1959年5月27日[22] 『代診日記[22] 脚本[注釈 9] 大映東京[22]
1959年6月23日[23] 『鍵[23] 脚本[注釈 10] 大映東京[23]
1959年11月29日[24] 『大願成就[24] 脚本[注釈 11] 松竹大船[24]
1960年6月11日[25] 『白い牙[25] 脚本[注釈 12] 松竹京都[25]
1963年11月16日[7] にっぽん昆虫記[7] 脚本[注釈 13] 日活[7]
1964年6月28日[26] 赤い殺意[26] 脚本[26] 日活[27]
1968年11月22日[2] 神々の深き欲望[2] 脚本[2] 今村プロダクション[28]
1972年5月25日[9] 忍ぶ川[2] 脚本[9] 東宝=俳優座[29]
1977年11月19日[30] はなれ瞽女おりん[30] 脚本[31] 表現社[32]

テレビドラマ

以下の放送日、曜日、番組名、テレビ局名は、テレビドラマデータベースに従った[5][6]。全ての作品で脚本を担当。

  • 1956年8月25日 おしゃれ市場 NTV
  • 1957年4月9日-7月16日 火曜 石中先生行状記 NTV
  • 1957年12月11日-1958年2月5日 水曜 新釈諸国ばなし NTV
  • 1959年5月18日 心に詩あり(第6回)城ヶ島の雨 白秋編 NET
  • 1960年2月26日-3月4日 金曜 アゴ伝 KR
  • 1960年5月5日 おかあさん(2)(第29回)遊園地 KR
  • 1960年8月11日 おかあさん(2)(第43回)ボク達のジョン KR
  • 1960年10月4日-1961年6月27日 火曜 そんなとき私は KR
  • 1961年5月26日 ダゴンさんの恋人 TBS
  • 1961年12月19日 犯行以後 TBS
  • 1962年3月7日 純愛シリーズ(第36回)城のある町 TBS
  • 1963年2月13日 純愛シリーズ(第85回)クリ子の自動車 TBS
  • 1963年3月27日 純愛シリーズ(第91回)おり鶴の記録 TBS
  • 1964年12月16日 加茂のおさ音 CX
  • 1967年11月19日 わかれ HBC
  • 1968年11月17日 女房の眼鏡 HBC
  • 1970年6月7日 流氷の原 HBC
  • 1972年12月17日 さらばD51 HBC
  • 1978年9月10日 あかとんぼ HBC
  • 1982年3月21日 日曜劇場 夫婦げんかと探偵 HBC
  • 1983年9月4日 かげろうの花 HBC
  • 1982年9月5日 日曜劇場 ふるさとは祭り HBC

受賞歴

著書

脚注

注釈
  1. ^ 製作年[9]。劇場未公開[3]
  2. ^ 安部公房横山泰三、長谷部慶次、和田夏十市川崑の5者による共同脚本[12]
  3. ^ 猪俣勝人と共同[13]
  4. ^ 五所平之助と共同[14]
  5. ^ 和田夏十と共同[15]
  6. ^ 館岡謙之助と共同[17]
  7. ^ 猪俣勝人と共同[19]
  8. ^ 和田夏十と共同[20]
  9. ^ 相良準と共同[22]
  10. ^ 長谷部慶次、和田夏十市川崑の3者共同[23]
  11. ^ 長谷部慶次、富田義朗、菅野昭彦の3者共同[24]
  12. ^ 堀江英夫と共同[25]
  13. ^ 今村昌平と共同[7]
脚注
  1. ^ a b 長谷部慶次 - raizofan.net、2021年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h allcinema.
  3. ^ a b “娘道成寺(1945)”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2021年12月3日閲覧。
  4. ^ a b c d e “明日はどっちだ”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  5. ^ a b 長谷部慶治 - テレビドラマデータベース、2021年11月20日閲覧
  6. ^ a b 長谷部慶次 - テレビドラマデータベース、2021年11月20日閲覧
  7. ^ a b c d e “にっぽん昆虫記”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  8. ^ a b "ブルーリボン賞". allcinema. 2021年12月3日閲覧
  9. ^ a b c d e kinenote.
  10. ^ “娘道成寺”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  11. ^ a b c d “第二の接吻”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  12. ^ a b c d “億万長者(1954)”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  13. ^ a b c d “こころ(1955)”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  14. ^ a b c d “或る夜ふたたび”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2023年4月24日 - ウェイバックマシン
  15. ^ a b c d “処刑の部屋”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2023年1月29日 - ウェイバックマシン
  16. ^ a b c d “夏の嵐(1956)”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2023年1月30日 - ウェイバックマシン
  17. ^ a b c d “黄色いからす”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  18. ^ a b c d “四季の愛欲”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2023年2月6日 - ウェイバックマシン
  19. ^ a b c d “欲”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2022年10月2日 - ウェイバックマシン
  20. ^ a b c d “炎上”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2023年4月22日 - ウェイバックマシン
  21. ^ a b c d “蟻の街のマリア”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  22. ^ a b c d “代診日記”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2022年5月26日 - ウェイバックマシン
  23. ^ a b c d “鍵(1959)”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  24. ^ a b c d “大願成就(1959)”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2022年7月7日 - ウェイバックマシン
  25. ^ a b c d “白い牙”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  26. ^ a b c “赤い殺意(1964)”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2021年12月3日閲覧。
  27. ^ “赤い殺意(1964)”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  28. ^ “神々の深き欲望”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  29. ^ “忍ぶ川”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン
  30. ^ a b Movie Walker.
  31. ^ “はなれ瞽女おりん”. allcinema. 株式会社スティングレイ. 2021年12月3日閲覧。
  32. ^ “はなれ瞽女おりん”. 日本映画情報システム. 文化庁. 2021年12月3日閲覧。 アーカイブ 2021年12月3日 - ウェイバックマシン

参考文献

外部リンク


1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • ISNI
  • VIAF
  • WorldCat
国立図書館
  • スペイン
  • フランス
  • BnF data
  • ドイツ
  • イスラエル
  • アメリカ
学術データベース
  • CiNii Books
  • CiNii Research
その他
  • IdRef