蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン

蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン
ジャンル 歴史シミュレーション
対応機種蒼き狼と白き牝鹿
PC-9801 (PC98)
対応機種一覧
ジンギスカン
PC-9801 (PC98)
対応機種一覧
開発元 光栄
発売元 光栄
プロデューサー シブサワ・コウ
音楽 菅野よう子
シリーズ 蒼き狼と白き牝鹿シリーズ
人数 1人
メディア 5インチフロッピーディスク
発売日蒼き狼と白き牝鹿
日本 198505151985年5月15日
発売日一覧
  • PC88,FM16
    日本 1985071985年7月
    MZ25
    日本 1985111985年11月
    MSX
    日本 1986021986年2月
    FM-7
    日本 1986031986年3月
    X1
    日本 1986061986年6月
    Win7
    INT 201612132016年12月13日
    日本 201612142016年12月14日
ジンギスカン
日本 1987121987年12月
発売日一覧
  • PC98
    日本 1987121987年12月
    PC88
    日本 1988011988年1月
    MSX2(サウンドウェア同梱版)
    日本 198805141988年5月14日
    MSX2(FD版)
    日本 198806211988年6月21日
    MSX,MSX2(ロムカセット版)
    日本 1988071988年7月
    DOS
    アメリカ合衆国 1988121988年12月
    ヨーロッパ 1990年
    X68
    日本 198903101989年3月10日
    FC
    日本 198904201989年4月20日
    アメリカ合衆国 1990031990年3月
    Amiga
    ヨーロッパ 1991年
    Win98
    日本 200507292005年7月29日
    iアプリ
    日本 200702052007年2月5日
    S!アプリ
    日本 200704022007年4月2日
    EZアプリ
    日本 200706072007年6月7日
    Win7
    INT 201701252017年1月25日
その他 型式:NFKN11012
NFKN14008
テンプレートを表示

蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』(あおきおおかみとしろきめじか・ジンギスカン)は、1987年12月に日本の光栄から発売されたPC-9801歴史シミュレーションゲーム

チンギス・ハーンモンゴル帝国をメインに12世紀から15世紀ユーラシア大陸を舞台とし、その統一を目指すゲームである。オルドシステムと呼ばれる子作りや血縁将軍の重要性が加味されている事などを特徴としている。

開発は光栄が行い、プロデューサーはシブサワ・コウ、音楽は同社の『三國志』(1985年)、『信長の野望・全国版』(1986年)などを手掛けた菅野よう子が担当している

蒼き狼と白き牝鹿シリーズ』は、1985年5月15日にPC-9801用ソフト『蒼き狼と白き牝鹿』(サブタイトル無し)というタイトルで発売されたものが第1作である。そのため、本項で記述される『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』(以下『ジンギスカン』と略す)は厳密にはシリーズ2作目となるが、前作をリニューアルして発売したものなので、事実上、同シリーズの第1作と同様のものとして扱われている。本項目では初代と第2作とをまとめて扱う。なお、1作目と2作目の違いについては#リニューアルにて後述するが、特記無き場合ば2作目『ジンギスカン』の内容に従って記述する。

『ジンギスカン』は、日本国内において各種パソコンやファミリーコンピュータに移植された他、欧米においてPC/AT互換機Amigaなどの機種に移植された。MSXではMSX1版とMSX2版が別々に発売された。Windowsでは、2005年にコーエー定番シリーズの一つとして復刻版が発売されている。これは、もとは2003年に発売されたコーエー25周年記念パックのVol.3に収録されていたものを単独で発売したものである。2007年には携帯電話ゲームとして配信された他、2016年にはSteamにてダウンロード販売が行われた。

概要

本作では、オルドシステムでの子作りや絶対に裏切らない血縁将軍の重要性(非血縁将軍は反乱を起こしたり他国に寝返る可能性を持っている。本作には「忠誠」という要素がなく、これらを未然に防ぐことは不可能である。)などが搭載され、「蒼き狼と白き牝鹿」シリーズの基本方針が定まった作品である[* 1][* 2]

さらに人材捜索など、のちに『三國志』で重要になるシステムも初搭載されているが、本作では1国につき1人の将軍しか配置できず、発見される在野の人材の能力も概して高いものではない。

選択できる国王が49 - 59歳と[1]異例の高齢者ばかりなので、後継者への引継ぎが前提とされているのも珍しいといえる(もちろん、後継なしに初期国王1代での世界制覇も十分可能である。ちなみに国王が71歳以上になると寿命による死の可能性がある[2])。

選択できる国王が4人と少ないため、「統一」「滅亡」に合わせて、国ごとに独自のエンディングのグラフィックがある。

戦闘シーンが凝っていることも特徴の1つとして挙げることができ、マップは横16 * 縦10ヘックスで構成。「山」「砂漠」「海」などの難地を行軍すると、兵士が次々「脱落(減少)」してゆく。また、「弓矢隊」の間接攻撃、「歩兵隊」の伏兵などといった攻撃バリエーションや、森では「狩猟」による兵糧調達も出来る。こういった特徴のため、「防衛側」がかなり有利で、「歴史三部作」中、もっとも難易度が高いともいわれた[要出典]

ゲーム内容

コマンド

本作では、1年は春夏秋冬の4ターン。各ターンに本拠地では3回のコマンドを連続で実行でき、直轄地に指定している国では1回のコマンドを実行できる。コマンドを実行するたびに統率力・判断力・説得力・企画力・体力・武力といった、国王の各能力値を消費することになっている[3]。能力値の消費は、本拠地だけではなく、直轄地での命令でも消費することになる。したがって、こまめな自己訓練でこれらの能力の回復などを行う必要があるとともに、(血縁)将軍に国を委任統治させる必要も出てくる[* 3][4]

本作が、当時の他のコーエーの歴史シミュレーションゲーム作品と最も異なる点は内政の概念である。他のシリーズでは「開墾」「投資」などのコマンドがあり、それを選択しない限り、国力は上昇しないが、本作品では住民を「町造り」「城造り」「食料作り」「特産品作り」に配分するだけで自動的に基本的な国力が向上していく[* 4][5]。住民配分システムは、次の『元朝秘史』にも継承された。また、住民配分の中には兵士も含まれるため、全ての住民を兵士にしたり、逆に兵士を0にして全て内政関係に振り分けることもでき、さらに金銭で傭兵を雇い[5]、それを内政に回すなど、柔軟な国家運営が行える。

通商

上述の通り、本作では各国で「特産品」を生産することができる。これは「毛皮」、「貴金属」、「絹」など10種類あり、各国で産出するものが異なっており、基礎的な価格も異なっている。これらを売買する相手である商人はウイグル商人、イスラム商人、中国商人の3種類。それぞれ基本相場が違うため、中国商人から買った絹は倍額程度で売却が可能、など、うまく使えば大もうけが可能であるが、商人は常駐している訳ではなくその滞在確率は各国によって異なり、イギリスで中国商人と取引できる機会は限られ、日本でイスラム商人と出会えることも、やはり比較的希である。ハンドブックに曰く「絹の道」(シルクロード)である[6]

戦闘

『ジンギスカン』の戦闘シーンは横16 * 縦10マスからなる、ヘックスで構成された戦場マップで戦われる。部隊は機動力は高い騎馬、遠距離攻撃の可能な弓矢[* 5]、伏兵の可能な歩兵の3種類[* 6][7]。ヘックスは城、町、平地のほか山、森、砂漠、海と言った地形が存在し、城・町・山・森についてはそのヘックスにいるユニットに平地と比較してプラスの防御効果がもたらされ戦闘が有利になるが、砂漠と海については逆にマイナスの防御効果がもたらされ、不利となる。さらに騎馬は森と山も苦手としており、防御効果はマイナスとなっている[7]。また山、森、砂漠、海についてはこれに進入したとき、部隊の兵士が脱落し、損害を被る。ただし守備側は全体的に脱落の度合いが少なく、森に関しては兵士が脱落する心配はなくなっている[7]。また、部隊編成は基本的に平時において事前に行っておくべきものであるが、同種の兵については戦闘中に任意に分散・合流も可能となっている[7]

一騎打ち

本ゲームでは第1部隊を総大将が率いているが、双方の第1部隊が隣接すると「一騎打ち」の可能性がある。どちらかの第1部隊が一騎打ちを申し込み、相手方が受諾すれば総大将同士の一騎打ちが成立し、双方の総大将の「武力」・「体力」・「判断力」で勝敗が自動判定で争われる(ただし申し込んだ側には判定にある程度のハンデが課される)。一騎打ちを申し込まれた側は総大将の「説得力」が敵将を大きく上回っていれば一騎打ちを断ることができるが、「武力」と「統率力」が半減してしまう上、兵士の20%が敵側に寝返ってしまう。[7]

決着はいずれかの総大将が捕縛される場合と打ち負かされるだけの場合があり、総大将が捕縛された側はそれまでの戦況に関係なくその時点で戦争そのものの敗北となる。打ち負かされた場合は即敗北とはならないものの兵士の20%が敵側に寝返ってしまう。 このため一騎打ちは非常にハイリスク・ハイリターンな作戦である。一騎打ちの申し込みは双方ともに1度の戦争中に1回しかできず、プレイヤー側から申し込む場合、相対的にプレイヤー側総大将が強すぎると一騎打ちを断られたり、「弱すぎて相手になりません」とメッセージが表示されて[8]一騎打ちが申し込めないようになっている。

工作

その他「降伏勧告」、隣接する味方国に助けを求める「援軍要求」、町から物資を得る「略奪」、森で食料を調達する「狩猟」、そして「退却」と言った「工作」が行える[7]

設定

シナリオ

『ジンギスカン』のシナリオは「モンゴル編(1174年冬スタート。コマンド開始は1175年春から)」と「世界編(1205年冬スタート。コマンド開始は1206年春から)」の2本である。選択できる主人公はモンゴル編がテムジン(ジンギスカンの本名)(モンゴル族)のみで1人プレイ専用、世界編ではジンギスカン(モンゴル帝国)、源頼朝日本)、アレクシオスビザンツ帝国)、リチャード1世(イングランド)の4人を選択することができ、4人同時プレイが可能である。また初期設定としてそれぞれに后1名、子供4名[* 7]、将軍候補4名が付けられている。

  • 史実上は源頼朝・リチャード1世はシナリオ開始の1205年にはすでに死亡しており、アレクシオスは存命ではあるがビザンツ帝国(アンゲロス王朝)は滅亡している。これは世界史に馴染みの薄いユーザーに配慮し、史実とは違っていても比較的有名な人物・国家を選んだための設定と思われる[* 8](選択不可能な国王では、サラディンアイユーブ朝)も同様の事例である)。ちなみに1205年は史実上でジンギスカンがモンゴル高原を統一したとされる年である。

モンゴル編を1205年冬までにクリアした場合、金・食料・住民・特産品総数の10分の1と将軍候補(従属国統治を行っていない将軍)5人、子供5人、全ての后を持ち越して世界編をプレイすることができる(キャンペーン・プレイ)。その場合、プレーヤーはジンギスカンとしてプレイを継続することになる。モンゴル編クリアの年代にかかわらず世界編のスタートは1205年冬からとなる[9]

このように『ジンギスカン』では2本のシナリオがあるが、初代では容量の関係のためか「世界編」はなく、「アジア編」と「ヨーロッパ編」の2つのシナリオに分けられていた。そのため、3つのシナリオをプレイすることになる[要出典]

なお、この「一定範囲内の地域を制覇した後に更に広大な領地の制覇を目指す」という手法は、次回作『蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史』や無双シリーズの『戦国無双2 Empires』にも引き継がれている。

オルド

本作は広大なユーラシア大陸の制覇を目標としており、プレイヤーの担当できる英雄の年齢が比較的高く、さらには血縁関係にない武将には常に裏切りの可能性があるという都合上、後継者作り、子作りは重要である。后を口説いて同衾し、子をもうける[* 9]。これが「オルド」システムである。オルドではコマンドを実行すると、「体力」など、主人公の能力値は消耗する。少なくとも4回は同衾しないと懐妊の可能性はなく、それもあくまで可能性があるのみである[10]。また、捕虜にした后の中には何度通っても同衾に応じない后も存在しその見極めも重要である。例外としてシリーズ通じてラッチという后がおり、捕虜とすると選択肢なく強制的にオルドに入り、2回で懐妊する。

誕生した子供は、男子の場合10歳になれば将軍候補とでき[* 10]、10歳を超えても子供の身分のままにしておけば国王が死亡した場合の後継者にできる[* 11]。女子の場合は8歳になれば配下の将軍候補に嫁がせてその将軍候補を血縁者にすることで、その将軍候補は絶対に裏切らなくなる。

他機種版

一覧

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 Ref.
1 蒼き狼と白き牝鹿 日本 1985071985年7月
PC-8801
FM-16β
光栄 光栄 フロッピーディスク NEKN12063
2 蒼き狼と白き牝鹿 日本 1985111985年11月
MZ-2500 光栄 光栄 フロッピーディスク SJKN12002
3 蒼き狼と白き牝鹿 日本 1986021986年2月
MSX 光栄 光栄 カセットテープ MXKN11007
4 蒼き狼と白き牝鹿 日本 1986031986年3月
FM-7 光栄 光栄 フロッピーディスク FUKN13045
FUKN13046
5 蒼き狼と白き牝鹿 日本 1986061986年6月
X1 光栄 光栄 5インチフロッピーディスク SJKN11002
6 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 1987121987年12月
PC-9801 光栄 光栄 5インチフロッピーディスク
3.5インチフロッピーディスク
NFKN14017
NHKN11016
7 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 1988011988年1月
PC-8801 光栄 光栄 フロッピーディスク NEKN12067
NEKN12068
8 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 198805141988年5月14日
MSX2 光栄 光栄 フロッピーディスク - サウンドウェア同梱版
9 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 198806211988年6月21日
MSX2 光栄 光栄 フロッピーディスク HBJ-G080D
10 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 1988071988年7月
MSX
MSX2
光栄 光栄 ロムカセット MXKN11010
MXKN12006
11 Genghis Khan アメリカ合衆国 1988121988年12月
ヨーロッパ 1990年
PC/AT互換機 光栄 アメリカ合衆国 光栄
ヨーロッパ インフォグラム
フロッピーディスク -
12 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 198903101989年3月10日
X68000 光栄 光栄 5インチフロッピーディスク SJKN13003
SJKN13004
13 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 198904201989年4月20日
アメリカ合衆国 1990031990年3月
ファミリーコンピュータ 光栄 光栄 2メガビット+128キロRAMロムカセット[11] 日本 KOE-GX
アメリカ合衆国 NES-GX-USA
14 Genghis Khan ヨーロッパ 1991年
Amiga 光栄 インフォグラム フロッピーディスク -
15 コーエー25周年パックVol.3 日本 200309052003年9月5日
Windows 98 - XP コーエー コーエー CD-ROM - PC-9801版の移植 [12]
16 コーエー定番シリーズ
蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン
日本 200507292005年7月29日
Windows 98 - XP コーエー コーエー CD-ROM - 廉価版 [13][14][15]
17 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 200702052007年2月5日
FOMA900i/703iシリーズ
F702iD
iアプリ
コーエー コーエー ダウンロード - [16]
18 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 200704022007年4月2日
Yahoo!ケータイ
S!アプリ
コーエー コーエー ダウンロード - [17]
19 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン 日本 200706072007年6月7日
BREW対応機種
EZアプリ
コーエー コーエー ダウンロード - [18][19]
20 シブサワ・コウ アーカイブス
蒼き狼と白き牝鹿
INT 201612132016年12月13日
日本 201612142016年12月14日
Windows 7/8.1/10 コーエーテクモ コーエーテクモ ダウンロード
(Steam)
- [20][21]

[22][23]

21 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン INT 201701252017年1月25日
Windows 7/8.1/10 コーエーテクモ コーエーテクモ ダウンロード
(Steam)
- [24][25]

リニューアル

1作目 『蒼き狼と白き牝鹿』と2作目『ジンギスカン』は前述の通り、全体的なゲーム展開や国家運営については大筋で同じ物ではあるが、グラフィックなどが強化されたほか、各所でリニューアルがなされている。

1作目についてはまず戦闘画面が4×4の16スクエアと比較的簡素であり[26]、狩猟や伏兵など各種「工作」なども存在しなかった。

またシナリオについても、モンゴル編と世界編を通してのプレイしか選択できず、ジンギスカンとしてのプレイのみ可能となっていた。[27]

第1作Steam版および他の第1作版との違い

2016年12月14日にSteamに第1作がリリースされる。Steam版第1作では特産品が存在せず、配下の実在将軍はジンギスカンの弟のみの登場、世界編のマップは1枚全15国のみ、戦闘は6×4ヘックスとなっている[28]。しかし、第1作の別バージョン(PC-9801)では特産品の生産・売買を行うことがでるなど明らかな違いが存在し[29]、内容の異なる複数の版の存在を確認できる。FM-7版の資料ではSteam版に近い画面を確認することができる[30]

携帯電話ゲーム版

将軍の顔グラフィックは『チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿IV』(1998年)のものを流用。プレイヤーとして選択可能な族長・国王がオリジナル版よりも増えている(ジャムカやフィリップ2世など)。2008年4月11日から4月21日にかけて、本作をダウンロードする事で映画『モンゴル』(2007年)の前売りチケットやポスターなどの懸賞商品が抽選で付与されるキャンペーンが行われた[31]

音楽

サウンドウェア

ゲームの世界観を広げるため、ゲーム中のBGMを一つのメディアにまとめた音楽ソフトである「サウンドウェア」が初めて製作されたのがこの「蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン」であった。当作品ではカセットテープが採用されており、通常版であるゲームソフト本体のみのバージョンとは別バージョンとしてサウンドウェア同梱版の「蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン Withサウンドウェア」が発売された。通常版とWithサウンドウェア版とではパッケージの色が異なる。

サウンドトラック

前項のWithサウンドウェア版に同梱されていたものとは異なり、後になって単品発売されたものである。

  • 蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン H29E-20002
  • 光栄オリジナルBGM集Vol.1 歴史三部作 H27E-20007(※FM音源をそのまま使用+グレードアップ・ヴァージョン)

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通28/40点 (FC)[32]
The Games Machine93% (DOS)[33]
Raze83% (DOS)[33]
Computer Gaming World4/5stars (DOS)[33]
ファミリーコンピュータMagazine21.46/30点 (FC)[11]
Zzap!6493% (Amiga)[34]
Amiga Action87% (Amiga)[34]
Amiga Format84% (Amiga)[34]
Aktueller Software Markt9.2/12点 (Amiga)[34]
Amiga User International67% (Amiga)[34]
Amiga Power3/6stars (Amiga)[34]
ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計28点(満40点)[32]、ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.46点(満30点)となっている[11]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.81 3.63 3.46 3.89 3.02 3.65 21.46

関連商品

攻略本
蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカンハンドブック(1988年10月25日、光栄、ISBN 978-4906300020)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 初代「蒼き狼と白き牝鹿」にはオルドは搭載されていたが血縁武将の要素は搭載されていなかった。[要出典]
  2. ^ ちなみにこのゲームシステムのため、本作では例え源頼朝でプレイした場合にも源義経は絶対に裏切らない。
  3. ^ 本作では住民配分のほか、自律的な外交や輸送など、各国の委任設定(命令書)については比較的細かく設定が可能である。
  4. ^ 訓練度などの軍事関係やモラルなどの一部の内政ステータスを除く。
  5. ^ 「武装度」によって、1回の戦闘で行える遠距離攻撃の回数に制限がある
  6. ^ 部隊の種類によって若干の相性がある。
  7. ^ ただし、人数を合わせるためか史実ではアレクシオスの娘婿であるラスカレスや、リチャード1世の甥姪であるエレノア・アーサー姉弟及びヘンリー(3世)などが子供扱いになっている。
  8. ^ PC版に付属のサブマニュアルにプレイ可能な4国家についての解説があり、ビザンツ帝国についても「もし滅亡していなかったら」という架空の設定であることが記載されている。
  9. ^ 后は戦争で新たな国を奪うことで増やせる。その中にはどんなに回数を重ねても同衾でにない后もいる。
  10. ^ ただし男子であっても将軍候補にしてしまうと国王の後継者にはなれなくなる。
  11. ^ ただし、国王の寿命による死の場合または国王が他国へ攻め込んで捕らえられ処刑された場合に限る。本拠地に攻め込まれて国王が捕らえられ処刑された場合には本拠地以外に属国が残っていてもゲームオーバーとなる。また、モンゴル編ではテムジンが死亡するといかなる場合でもゲームオーバーとなる。

出典

  1. ^ 『ハンドブック』 p.172,176,180,184
  2. ^ 『ハンドブック』に源頼朝は1218年から寿命による死の可能性がある旨の記述がある。
  3. ^ 『ハンドブック』 p.61
  4. ^ 『ハンドブック』 pp.98-99
  5. ^ a b 『ハンドブック』 pp.34-47
  6. ^ 『ハンドブック』 p.47, pp.65-89「絹の道」
  7. ^ a b c d e f 『ハンドブック』 p.115-129
  8. ^ 『ゲーム十字軍 vol.1』p.89
  9. ^ 『ハンドブック』 pp.171-172
  10. ^ 『ハンドブック』 pp.38-39, 61, 97, 170
  11. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、295頁。 
  12. ^ “過去の名作PC3タイトルをセットに!「コーエー25周年記念パック」発売決定” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2003年7月3日). 2020年6月6日閲覧。
  13. ^ “PC9801の名作16タイトルがWindows版「コーエー定番シリーズ」として登場” (日本語). ねとらぼ. アイティメディア (2005年6月10日). 2020年6月6日閲覧。
  14. ^ “PC-9801の名作たちがWindowsで復活!「コーエー定番シリーズ」に16タイトル追加” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2005年6月10日). 2020年6月6日閲覧。
  15. ^ “コーエー,同社の定番16タイトルを廉価版として連続リリース” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2005年6月10日). 2020年6月6日閲覧。
  16. ^ 石田賀津男 (2007年2月2日). “コーエー、チンギス・ハーンの活躍を描く歴史シミュレーション、iモード「蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン」” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年6月6日閲覧。
  17. ^ “【リリース】コーエー,Yahoo!ケータイ用に2タイトルを配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2007年3月29日). 2020年6月6日閲覧。
  18. ^ 階堂綾野 (2007年6月1日). “『蒼き狼と白き牝鹿』シリーズが、いよいよ EZweb 版で登場!” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年6月6日閲覧。
  19. ^ “【リリース】iアプリ「大航海時代2」,EZweb版「蒼き狼と白き牝鹿」配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2007年6月1日). 2020年6月6日閲覧。
  20. ^ 宮本章弘(クラフル) (2016年12月14日). “コーエーテクモゲームス、「シブサワ・コウ アーカイブス」をSteamにて配信開始!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年5月31日閲覧。
  21. ^ Arkblade (2016年12月14日). “シブサワ・コウ35周年記念「シブサワ・コウ アーカイブス」始動!あの名作がSteamで蘇る” (日本語). iNSIDE. イード. 2020年5月31日閲覧。
  22. ^ Gueed (2016年12月14日). “その名も「シブサワ・コウ アーカイブス」。同氏のプロデュース作品「信長の野望」「三國志」「蒼き狼と白き牝鹿」がSteamで配信開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年5月31日閲覧。
  23. ^ 田沢 (2016年12月15日). “Steamで「信長の野望」「三國志」「蒼き狼と白き牝鹿」の三部作パックを50%オフで販売” (日本語). Steam×アスキー. KADOKAWA. 2020年5月31日閲覧。
  24. ^ ONO (2017年1月25日). “「シブサワ・コウ アーカイブス」第2弾として,「信長の野望・全国版」「三國志II」「蒼き狼と白き牡鹿・ジンギスカン」の3本がSteamで販売開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2020年6月6日閲覧。
  25. ^ 田沢 (2017年1月25日). “シブサワ・ コウアーカイブス第2弾! 「信長の野望・全国版」などをSteamで配信” (日本語). Steamアスキー. KADOKAWA. 2020年6月6日閲覧。
  26. ^ 『SLG入門2』に掲載されている画面写真による。しかもp.84では、時間がかかるばかりであまり面白いものではないと評されている。
  27. ^ 変更点については概説は『SLG入門3』 p9, pp.148-149を。戦闘についてはpp.155-156を参照
  28. ^ Steam版第1作の動作および、Steam版説明書 PDF 2016年12月15日ダウンロード
  29. ^ ソフトウェアカタログ1986年版 - Garbagenews 当時の資料に特産品の記載のある写真が存在する 2017年3月22日閲覧
  30. ^ Oh!FM-7 蒼き狼と白き牝鹿 2017年3月22日閲覧
  31. ^ “アプリ『蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン』が映画とタイアップ” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2008年4月11日). 2020年6月6日閲覧。
  32. ^ a b “蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2020年6月6日閲覧。
  33. ^ a b c “Genghis Khan for DOS (1988)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年5月31日閲覧。
  34. ^ a b c d e f “Genghis Khan for Amiga (1991)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2020年6月6日閲覧。

参考文献

  • 徳間書店インターメディア(編)、1988、『ゲーム十字軍』1、徳間書店 - 雑誌MSX・FAN裏技コーナーを中心とした別冊。
  • マイクロデザイン(奥山浩幸ほか)、1987、『シミュレーションゲーム入門 2 テクニック編』、JICC出版局 pp. p5, pp.80-87「蒼き狼と白き牝鹿」
  • TABASCO(奥山浩幸ほか)、1988、『シミュレーションゲーム入門 3 実践編』、JICC出版局 pp. p9,pp.148-160「蒼き狼と白き牝鹿 - ジンギスカン」
  • シブサワ・コウ、1988、『蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカンハンドブック』、光栄 基本的なルール・システムについて。

関連項目

  • 蒼き狼 - 井上靖の小説。作中にてジンギスカンとクランの間にできた子という設定のガラウンという人物が登場するが、本作の世界編においてもジンギスカンが統治しているモンゴル帝国に同名の人材が登場する。また、MSX版などに付属していた資料の小冊子の内容(クランの最期など)にもかなりの影響を与えている。

外部リンク

  • 復刻PC98版公式サイト コーエー定番シリーズの1本として発売
    • もともとはコーエー25周年パックVol.3に収録
  • 携帯版公式サイト
  • 「シブサワ・コウ アーカイブス」
  • Steamによる配信ページ Aoki Ookami to Shiroki Mejika / 蒼き狼と白き牝鹿
  • Steamによる配信ページ Genghis Khan / 蒼き狼と白き牝鹿・ジンギスカン
  • Aoki Ōkami to Shiroki Mejika(英語) - MobyGames
  • Genghis Khan(英語) - MobyGames
作品
カテゴリ カテゴリ
第一弾
  • 信長の野望
  • 三國志
  • 蒼き狼と白き牝鹿
第二弾
第三弾
第四弾
第五弾
第六弾
第七弾
第八弾
第九弾
第十弾
第十一弾
関連項目
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