中線

曖昧さ回避 この項目では、幾何学における中線について説明しています。鉄道の駅構内などにある中線については「停車場#線名」をご覧ください。
三角形の中線と重心

幾何学において三角形中線(ちゅうせん)とは、三角形の頂点と対中点を結んだ直線である。1つの三角形に中線は3本存在する。

3本の中線はその三角形の重心で交わる。重心は中線を2:1の比に分ける。

中線は、三角形を等しい面積に分割する。中線以外の三角形を同じ面積に分ける直線は重心を通らない。

中線定理

中線定理」を参照

三角形 ABC の3辺 BC,CA,AB の長さをそれぞれ a,b,c とし、頂点AとBCの中点を結ぶ中線の長さを m とすると

4m2+a2=2(b2+c2)

これをパップスの中線定理という。この式を変形すると、

m = 2 b 2 + 2 c 2 a 2 4 {\displaystyle m={\sqrt {\frac {2b^{2}+2c^{2}-a^{2}}{4}}}}

となり、3辺の長さから中線の長さを求めることができる。

中線定理の一般化として、BCの中点ではなくBCを内分する任意の点とAを結ぶ線について同様の関係式を述べたスチュワートの定理が知られている。

関連項目