三宅唱

みやけ しょう
三宅 唱
生年月日 (1984-07-18) 1984年7月18日(39歳)
出生地 日本の旗 日本北海道札幌市東区
職業 映画監督脚本家編集技師
ジャンル 映画ミュージック・ビデオ
主な作品
映画
Playback
きみの鳥はうたえる
ケイコ 目を澄ませて
ドラマ
『呪怨:呪いの家』
 
受賞
高崎映画祭
最優秀作品賞
2022年ケイコ 目を澄ませて
新進監督グランプリ
2012年Playback
日本映画プロフェッショナル大賞
作品賞
2018年きみの鳥はうたえる
新人監督賞
2013年『Playback』
TAMA映画祭
最優秀新進監督賞
2018年『きみの鳥はうたえる』
毎日映画コンクール
監督賞
2023年『ケイコ 目を澄ませて』
日本映画批評家大賞
監督賞
2023年『ケイコ 目を澄ませて』
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三宅 唱(みやけ しょう、1984年7月18日 - )は、日本映画監督。とくに『きみの鳥はうたえる』(2017)、『ケイコ 目を澄ませて』(2022)などの作品が国外でも高く評価されている[1]

経歴

1984年[2]北海道札幌市東区に生まれる[3]北海道札幌北高等学校卒業[3]。2007年、23歳の時に映画美学校第10期フィクション・コース初等科を修了[2]。2009年、25歳の時に一橋大学社会学部を卒業した[2]

『1999』『4』『マイムレッスン』『スパイの舌』といった短編作品を手がけたのち[4][5]、初長編『やくたたず』を監督した[6][7]

ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された[8][9]『Playback』で第22回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞[10]。2013年、大橋トリオのアルバム『MAGIC』に特典DVDとして収録される短編『TREEHOUSE』を監督した[11]。2017年、森岡龍主演の時代劇『密使と番人』を監督した[12]

2017年に公開した『きみの鳥はうたえる』が翌年の第92回キネマ旬報ベスト・テンで第3位に選ばれるなど成功をおさめたのち[13]、2022年の『ケイコ 目を澄ませて』は国内で多くの映画賞を受賞。同作は国外でもニューヨークの映画協会が新進監督を紹介・推薦するシリーズの1本に選ばれるなど国際的に注目を集めた[14]

ビデオインスタレーション作品として「ワールドツアー」(山口情報芸術センター)、「July 32,Sapporo Park」(札幌文化芸術交流センター)などがある。

フィルモグラフィ

長編映画

  • やくたたず(2010年) - 監督
  • Playback(2012年) - 監督・脚本・編集
  • THE COCKPIT(2014年) - 監督・編集
  • 無言日記/201466(2014年) - 監督
  • 密使と番人(2017年) - 監督・脚本
  • きみの鳥はうたえる(2018年) - 監督・脚本・編集[15]
  • ワイルドツアー(2019年) - 監督・脚本
  • ケイコ 目を澄ませて(2022年)- 監督・脚本[16]
  • 夜明けのすべて(2024年2月9日公開)- 監督・脚本(和田清人との共同脚本)[17]

短編映画

  • 1999(1999年) - 監督
  • 4(2005年) - 監督
  • マイムレッスン(2006年) - 監督
  • スパイの舌(2008年) - 監督
  • ブラジル旅行(2013年) - 監督
  • TREEHOUSE(2013年) - 監督
  • Me Ke Aloha〜Letter From Tomomi〜(2013年) - 監督
  • エミリーの日記(2017年) - 監督[18]

ドラマ

  • 呪怨:呪いの家(2020年7月3日、Netflixオリジナルドラマ) - 監督
  • 杉咲花の撮休 第5話・最終話(2023年3月10日・17日、WOWOW) - 監督・脚本

ミュージック・ビデオ

受賞

脚注

  1. ^ “Small, Slow But Steady review: a graceful boxing drama” (英語). BFI. 2023年9月16日閲覧。
  2. ^ a b c 小川, 志津子 (2013年). “三宅唱さんインタビュー”. 映画美学校. 2013年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年10月25日閲覧。
  3. ^ a b “映画:生まれ故郷で上映 三宅監督「通った劇場、光栄で楽しみ」 札幌で来月15〜28日 / 北海道”. 毎日新聞 (2013年5月25日). 2013年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月28日閲覧。
  4. ^ 田中, 竜輔 (2009年6月9日). “『4』『マイムレッスン』『スパイの舌』三宅 唱”. Nobody. 2013年6月12日閲覧。
  5. ^ “作家 三宅唱 LOADSHOW”. LOADSHOW. 2014年12月10日閲覧。
  6. ^ 松井, 宏 (2010年6月10日). “『やくたたず』三宅唱”. Nobody. 2013年6月12日閲覧。
  7. ^ 渡辺, 進也 (2010年6月12日). “『やくたたず』三宅唱”. Nobody. 2013年6月12日閲覧。
  8. ^ 藤井, 仁子 (2012年11月9日). “日本映画二極化の果ての希望 三宅唱の『Playback』”. 読売新聞. 2013年6月12日閲覧。
  9. ^ 吉村, 成夫 (2012年7月23日). “震災直後の水戸とらえた映画、スイスの映画祭に 茨城”. 朝日新聞. 2013年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月12日閲覧。
  10. ^ “前田敦子が4冠達成、主演女優賞受賞”. モデルプレス (2013年4月25日). 2013年10月25日閲覧。
  11. ^ “大橋トリオ新作×沢尻エリカ、特典DVD短編映画に特別出演”. ナタリー (2013年10月23日). 2013年10月25日閲覧。
  12. ^ “三宅唱監督×森岡龍、超異色時代劇 「密使と番人」で目指した“新しいものづくり””. 映画.com (2017年7月23日). 2017年7月28日閲覧。
  13. ^ “Shô Miyake - Awards” (英語). IMDb. 2023年9月16日閲覧。
  14. ^ “New Directors/New Films 2022” (英語). Film at Lincoln Center. 2023年9月16日閲覧。
  15. ^ “佐藤泰志原作「きみの鳥はうたえる」に柄本佑×染谷将太×石橋静河!”. 映画.com (2017年6月3日). 2017年12月11日閲覧。
  16. ^ "岸井ゆきのがプロボクサー役に挑戦、トレーナー役で三浦友和が共演". ORICON NEWS. oricon ME. 7 January 2022. 2022年1月7日閲覧
  17. ^ "松村北斗と上白石萌音が瀬尾まいこ原作「夜明けのすべて」でW主演、監督は三宅唱". 映画ナタリー. ナターシャ. 13 February 2023. 2023年2月13日閲覧
  18. ^ “アルバム特典映像 短編映画企画「東映 presents HKT48×48人の映画監督たち」”. ユニバーサルミュージック. 2017年12月11日閲覧。
  19. ^ “河西智美「キエタイクライ」”. YouTube (2013年12月18日). 2017年7月28日閲覧。
  20. ^ “第27回高崎映画祭各賞発表”. 高崎新聞 (2012年12月30日). 2015年4月8日閲覧。
  21. ^ “【日プロ大賞】主演男優賞・井浦新、故若松孝二監督に改めて感謝「思いに報いることができた」”. 映画.com (2013年6月16日). 2015年4月8日閲覧。
  22. ^ “「第77回毎日映画コンクール」『ケイコ 目を澄ませて』最多5冠 沢田研二、岸井ゆきのら受賞”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年1月19日). 2023年1月19日閲覧。
  23. ^ “『ケイコ 目を澄ませて』日本映画作品賞はじめ4冠「第96回キネマ旬報ベスト・テン」”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年2月1日). 2023年2月1日閲覧。
  24. ^ “第32回日本映画批評家大賞の結果発表、作品賞は「メタモルフォーゼの縁側」”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年4月6日). 2023年4月6日閲覧。
  25. ^ “第45回ヨコハマ映画祭2023年 日本映画個人賞”. ヨコハマ映画祭 (2023年12月2日). 2023年12月2日閲覧。

外部リンク


1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 括弧内は作品年度を示す、授賞式の年は翌年(2月)
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代

※2017年度は授賞式中止

  • 作品賞
  • 監督賞
  • アニメーション作品賞
  • アニメーション監督賞
  • 主演男優賞
  • 主演女優賞
  • 助演男優賞
  • 助演女優賞
1970年代
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1990年代
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2020年代
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