モンスの天使

モンスで幽霊のような弓兵がドイツ人と戦っている際の絵

モンスの天使(モンスのてんし)とは、第一次世界大戦モンスの戦い(英語版)の最中に起きた超常現象といわれているが[1]、実際はアーサー・マッケンの短篇小説「弓兵」(The Bowman) 内容そのままの話。神智学協会の会合での発言が発端で「事実」として流布された[2]

概要

1914年8月23日、ベルギーモンスでイギリス軍は前線で孤立し、ドイツ(プロシア)軍に包囲されてしまった。イギリス軍は進退きわまり天に祈るしか残されていなかった。すると、どこからか弓兵が出現しドイツ軍に矢を放ち始めた。彼らの働きで多くのドイツ兵が倒れていったが、倒れた兵には傷がなかった[1]。弓兵たちの働きでイギリス軍は無事退却できた[3]

関連項目

脚注・出典

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参考文献

  • 羽仁礼 (2001). 超常現象大事典. 成甲書房. p. 139. ISBN 9784880861159. https://books.google.co.jp/books?id=aw1KNBN4uPUC&pg=PA139#v=onepage&q&f=false 
  • 学研教育出版 (2014). 超常現象の大百科. 学研教育出版. p. 194. ISBN 9784052040146. https://books.google.co.jp/books?id=DvIQgsqETnUC&pg=PA194#v=onepage&q&f=false 
  • 超常怪奇ミステリー研究会 (2016). 超常・怪奇現象大図鑑. 西東社. p. 40-41. ISBN 9784791624898. https://books.google.co.jp/books?id=HKGtDAAAQBAJ&pg=PA40#v=onepage&q&f=false 
  • 乾英治郎「出征する〈異類〉と〈異端〉のナショナリズム 「軍隊狸」を中心に」『〈怪異〉とナショナリズム』、青弓社、2021年、6頁、ISBN 9784787292629。