ヒツジ男

ヒツジ男(ヒツジおとこ、Goat man)とはUMAの一種。アメリカ合衆国で目撃されている[1]

訳名

ゴートマン(Goatman)を直訳すればヤギ男となる。しかし、目撃情報には「ヒツジのような角を生やしていた」というものもあり、またヤギヒツジは混同視されがちであるため、日本ではヒツジ男と訳される傾向が強い[2]。本項もそれに倣う。

外見

多くの目撃者によると、「ヒツジのような顔を持つ怪物」とされる[2]。体長は2mほど、筋骨質の体格をしており[3]、体全体は「ヒツジのようにカールした灰色の毛」で覆われているという[4]

ピッグマンやワニ男のように体は人間に似ているといわれており、二足歩行をすることから、一種の獣人と考えられる[1]モンキーマンアスワング、ピッグマン(ブタ男)、カエル男モスマン(蛾男)、フクロウ男(オウルマン、アウルマン)、ワニ男、トカゲ男、と同様の半獣半人タイプ[5]

しかし、「顔が人間で体がヒツジ」、という目撃例もある(つまり人面羊)。

概要

目撃例の多くが、カリフォルニア州のサンタ・ポーラに集中している[1]

サンタ・ポーラには、かつてビリワック・デリー(Billiwack Dairy)という酪農工場があった。工場が倒産した後、この工場を中心に目撃が相次いだため「ビリワック・モンスター(Billiwack monster)」とも呼ばれる[1]

軍の遺伝子実験説

倒産後、この工場は「軍の秘密工場」として使用され、そこで「極秘に行われていたの産物として、ビリワック・モンスターが誕生した」というエピソードを持つ[2]。そのため、獣人型UMAの中でも、ピッグマンと並んで都市伝説色が特に強く[6]、そのネーミングもあって非常にユーモア溢れる「愛すべき」存在として親しまれている。

見間違い説

黒魔術儀式で、羊のマスクを被った人間を見て、怪物と勘違いしたのでは?という説もある[2]

仮説

ヒツジ男については、以下のような仮説がある。

関連項目

脚注

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参考文献

  • 並木伸一郎 (2014). 未知動物の事件ファイル. 学研教育出版. p. 174. ISBN 9784059147909. https://books.google.co.jp/books?id=dIuaCgAAQBAJ&pg=PA174#v=onepage&q&f=false 
  • 未確認生物ミステリー研究会 (2014). UMA未確認生物大図鑑. 西東社. p. 46-47. ISBN 9784791622153. https://books.google.co.jp/books?id=vgepBQAAQBAJ&pg=PA47#v=onepage&q&f=false 
  • 並木伸一郎 (2014). ヴィジュアル版 UMA生態図鑑. 学研プラス. p. 144. ISBN 9784059145592. https://books.google.co.jp/books?id=po1ECQAAQBAJ&pg=PA144#v=onepage&q&f=false 
  • 天野ミチヒロ (2016). 大迫力!世界のUMA未確認生物大百科. 西東社. p. 86-87. ISBN 9784791624874. https://books.google.co.jp/books?id=ZZFBDAAAQBAJ&pg=PA87#v=onepage&q&f=false 
  • 山口敏太郎 (2020). 未確認生物UMA攻略図鑑. 新星出版社. p. 24-25. ISBN 9784405073098. https://books.google.co.jp/books?id=KhTxDwAAQBAJ&pg=PA24#v=onepage&q&f=false 
  • 朝里樹 (2021). 世界の都市伝説大事典. 新星出版社. p. 211. ISBN 9784405073357. https://books.google.co.jp/books?id=_sE4EAAAQBAJ&pg=PA211#v=onepage&q&f=false