バルディ家の聖母

『バルディ家の聖母』
イタリア語: Madonna Bardi
作者サンドロ・ボッティチェッリ
製作年1485年ごろ
寸法185 cm × 180 cm (73 in × 71 in)
所蔵ベルリン絵画館

バルディ家の聖母』(バルディけのせいぼ、 イタリア語: Madonna Bardi) 、または『聖母子と洗礼者聖ヨハネと福音者記者聖ヨハネ』(せいぼしとせんれいしゃヨハネとふくいんしょきしゃヨハネ、イタリア語: Madonna tra i santi Giovanni Battista e Giovanni evangelista) は、現在ベルリン絵画館にあるサンドロ・ボッティチェッリによる1480年代のテンペラの板絵である。 その第一の名称は、富裕なフィレンツェの銀行家、アーニョロ・バルディから由来し、バルディによりフィレンツェのサント・スピリト聖堂にあるバルディ家の家族用礼拝堂のために委嘱された。1485年の終わりごろに完成した[1]

絵画は、聖母の処女性(背景の閉ざされた園 'hortus conclusus')、純粋さ(白いユリ)、無垢さ(聖母の玉座の下にある「神秘的な花瓶」の白い花)と、新しいヴィーナスとしての聖母の地位(ギンバイカ)などの象徴を含んでいる[2]。花瓶の赤い花はまた、キリストの受難と2人の聖ヨハネ (左の洗礼者聖ヨハネと、右の福音書記者聖ヨハネ) の殉教をほのめかし、オリーブ月桂樹の枝は受肉の神秘を表している。聖母の姿の禁欲的な性格は、サヴォナローラのボッティチェッリへの影響を示している。

以下も参照してください

  • サンドロ・ボッティチェッリの作品リスト

参考文献

  1. ^ (イタリア語) Bruno Santi, Botticelli in I protagonisti dell'arte italiana, Scala Group, Florence, 2001 ISBN 8881170914
  2. ^ (イタリア語) Gloria Fossi, Uffizi, Giunti, Florence, 2004 ISBN 88-09-03675-1
初期の作品
1480年代
の作品
1490年代
以降の作品
  • 『キリストの哀悼(ミュンヘン)』(1490年–1492年頃)
  • 『聖母子と3人の天使』(1493年頃)
  • 『キリストの哀悼(ミラノ)』(1490年-1495年頃)
  • 『聖三位一体』(1491年–1493年頃)
  • 『書斎の聖アウグスティヌス(ウフィツィ美術館)』(1490年–1494年頃)
  • 『聖ヒエロニムスの最後の聖体拝領』(1494年-1495年頃)
  • 『誹謗』(1494年-1495年頃)
  • 『聖母子と幼児聖ヨハネ』(1490年–1500年頃)
  • 『ゲツセマネの祈り』(1495年-1500年頃)
  • 神秘の降誕』(1500年–1501年頃)
  • 『ルクレティアの物語』(1496年-1504年)
  • 『ウェルギニアの物語』(1500年-1504年)
  • 聖ゼノビウスの生涯の場面』(1500年-1505年頃)