トニー・クーベック

トニー・クーベック
*Tony Kubek*
基本情報
現役時代(1961年)
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ウィスコンシン州ミルウォーキー
生年月日	(1935-10-12) 1935年 10月12日（88歳）
身長体重	6' 3" ＝約190.5 cm 190 lb ＝約86.2 kg
選手情報
投球・打席	右投左打
ポジション	遊撃手、外野手、三塁手
プロ入り	1954年ニューヨーク・ヤンキースと契約
初出場	1957年4月20日
最終出場	1965年10月3日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
ベイビュー高等学校（英語版）ニューヨーク・ヤンキース (1957 - 1965)
カナダ野球殿堂殿堂表彰者
選出年	2016年
この表についてこの表はテンプレートを用いて表示しています。編集方法はTemplate:Infobox baseball playerを参照してください。 ■プロジェクト:野球選手 ■テンプレート

アンソニー・クリストファー・クーベック（Anthony Christopher "Tony" Kubek, 1935年 10月12日 - ）はアメリカ合衆国・ウィスコンシン州ミルウォーキー出身の元プロ野球選手（主に遊撃手）。メジャーリーグベースボール（MLB）の中継実況アナウンサー。右投左打。

経歴

現役時代

1954年にニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入り。

1957年 4月20日のボストン・レッドソックス戦でメジャーデビュー。この年は内外野のあらゆるポジションを守りながら打率.297を記録してアメリカンリーグの新人王を受賞。ミルウォーキー・ブレーブスとのワールドシリーズでは、故郷ミルウォーキーのカウンティ・スタジアムにて行われた第3戦で2本塁打を放った。1960年のピッツバーグ・パイレーツとのワールドシリーズでも30打数10安打した。

1961年には自己最多の170安打・リーグ2位となる38二塁打を放った。好守好打の遊撃手として実働9年間で3回オールスターに選出されている。首と背中を痛め、1965年に引退した^[1]。

引退後

現役時代は注目を浴びることを好まなかったが、引退後は実況アナウンサーとなり、NBCの番組やトロント・ブルージェイズとヤンキースの実況を30年以上担当した。2009年には「野球放送における殿堂入り」にあたる、フォード・C・フリック賞を受賞した。

2016年にカナダ野球殿堂入りを果たした^[2]。

人物

二遊間コンビのボビー・リチャードソンとは親友同士でもあった^[1]。

詳細情報

年度別打撃成績

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
1957	NYY	127	475	431	56	128	21	3	3	164	39	6	6	13	4	24	3	3	48	4	.297	.335	.381	.716
1958		138	597	559	66	148	21	1	2	177	48	5	4	8	4	25	3	1	57	7	.265	.295	.317	.612
1959		132	553	512	67	143	25	7	6	200	51	3	3	13	2	24	3	2	46	11	.279	.313	.391	.704
1960		147	618	568	77	155	25	3	14	228	62	3	0	12	4	31	5	3	42	13	.273	.312	.401	.713
1961		153	657	617	84	170	38	6	8	244	46	1	3	10	3	27	1	1	60	7	.276	.306	.395	.701
1962		45	184	169	28	53	6	1	4	73	17	2	1	2	1	12	0	0	17	3	.314	.357	.432	.789
1963		135	592	557	72	143	21	3	7	191	44	4	2	3	2	28	6	2	68	4	.257	.294	.343	.637
1964		106	447	415	46	95	16	3	8	141	31	4	1	4	1	26	3	1	55	6	.229	.275	.340	.615
1965		109	370	339	26	74	5	3	5	100	35	1	3	6	5	20	0	0	48	7	.218	.258	.295	.553
通算：9年		1092	4493	4167	522	1109	178	30	57	1518	373	29	23	71	26	217	24	13	441	62	.266	.303	.364	.667

各年度の太字はリーグ最高

表彰

新人王（1957年）
MLBオールスターゲーム選出：3回（1958年 - 1959年、1961年）

背番号

34（1957年）
10（1958年 - 1965年）

脚注

^ ^a ^b 出野哲也『改訂新版メジャー・リーグ人名事典』言視社、2013年、152頁頁。ISBN 978-4-905369-67-7。
^ “Inductees” (英語). Canadian Baseball Hall Of Fame and Museum. 2017年7月14日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Baseball Hall of Fame ? Frick Award recipient（英語）

表話編歴アメリカンリーグ新人王
1940年代	49 ロイ・シーバース（英語版）
1950年代	50 ウォルト・ドローポ（英語版） 51 ギル・マクドゥガルド（英語版） 52 ハリー・バード（英語版） 53 ハービー・キーン 54 ボブ・グリム（英語版） 55 ハーブ・スコア 56 ルイス・アパリシオ 57 トニー・クーベック 58 アルビー・ピアーソン（英語版） 59 ボブ・アリソン
1960年代	60 ロン・ハンセン（英語版） 61 ドン・シュウォール（英語版） 62 トム・トレッシュ（英語版） 63 ゲイリー・ピーターズ（英語版） 64 トニー・オリバ 65 カート・ブレファリー（英語版） 66 トミー・エイジー 67 ロッド・カルー 68 スタン・バーンセン（英語版） 69 ルー・ピネラ
1970年代	70 サーマン・マンソン 71 クリス・チャンブリス 72 カールトン・フィスク 73 アル・バンブリー 74 マイク・ハーグローヴ 75 フレッド・リン 76 マーク・フィドリッチ 77 エディ・マレー 78 ルー・ウィテカー 79 ジョン・カスティーノ（英語版）、アルフレッド・グリフィン
1980年代	80 ジョー・シャボニュー 81 デイブ・リゲッティ 82 カル・リプケン・ジュニア 83 ロン・キトル 84 アルビン・デービス 85 オジー・ギーエン 86 ホセ・カンセコ 87 マーク・マグワイア 88 ウォルト・ワイス 89 グレッグ・オルソン
1990年代	90 サンディー・アロマー・ジュニア 91 チャック・ノブロック 92 パット・リスタッチ 93 ティム・サーモン 94 ボブ・ハムリン（英語版） 95 マーティ・コードバ 96 デレク・ジーター 97 ノマー・ガルシアパーラ 98 ベン・グリーブ 99 カルロス・ベルトラン
2000年代	00 佐々木主浩 01 イチロー 02 エリック・ヒンスキー 03 アンヘル・ベローア 04 ボビー・クロスビー 05 ヒューストン・ストリート 06 ジャスティン・バーランダー 07 ダスティン・ペドロイア 08 エバン・ロンゴリア 09 アンドリュー・ベイリー
2010年代	10 ネフタリ・フェリス 11 ジェレミー・ヘリクソン 12 マイク・トラウト 13 ウィル・マイヤーズ 14 ホセ・アブレイユ 15 カルロス・コレア 16 マイケル・フルマー 17 アーロン・ジャッジ 18 大谷翔平 19 ヨルダン・アルバレス
2020年代	20 カイル・ルイス 21 ランディ・アロサレーナ 22 フリオ・ロドリゲス 23 ガナー・ヘンダーソン

ニューヨーク・ヤンキースワールドシリーズロースター (3回)

ニューヨーク・ヤンキース 1958年のワールドシリーズロースター

1 ボビー・リチャードソン / 6 アンディ・キャリー / 7 ミッキー・マントル / 8 ヨギ・ベラ / 9 ハンク・バウアー / 10 トニー・クーベック / 11 ジェリー・ランペ / 12 ギル・マクドゥガルド / 14 ビル・スコウロン / 16 ホワイティー・フォード / 17 イーノス・スローター / 18 ドン・ラーセン / 19 ボブ・ターリー / 20 マーブ・スロンベリー / 23 マリ・ディクソン / 24 デューク・マース / 25 ノーム・シーバーン / 26 ライン・デュレン / 28 アート・ディットマー / 32 エルストン・ハワード / 53 ジョニー・クックス / 55 ザック・モンロー
監督 37 ケーシー・ステンゲル

ニューヨーク・ヤンキース 1961年のワールドシリーズロースター

選手
01 ボビー・リチャードソン
06 クリート・ボイヤー
07 ミッキー・マントル
08 ヨギ・ベラ
09 ロジャー・マリス
10 トニー・クーベック
11 ヘクター・ロペス
12 ビリー・ガードナー
14 ビル・スコウロン

15 ジャック・リード
16 ホワイティー・フォード（シリーズMVP）
22 ビル・スタッフォード
23 ラルフ・テリー
28 バド・デイリー
32 エルストン・ハワード
38 ジョニー・ブランチャード
39 ジム・コーツ
47 ルイス・アローヨ

監督
35 ラルフ・ハウク

コーチ
02 フランキー・クロセッティ
29 アール・トーギソン
31 ジョニー・セイン
36 ウォーリー・モーゼス
44 ジム・ヒーガン

ニューヨーク・ヤンキース 1962年のワールドシリーズロースター

選手
01 ボビー・リチャードソン
06 クリート・ボイヤー
07 ミッキー・マントル
08 ヨギ・ベラ
09 ロジャー・マリス
10 トニー・クーベック
11 ヘクター・ロペス
14 ビル・スコウロン
15 トム・トレッシュ
16 ホワイティー・フォード
19 ボブ・ターリー
21 テックス・クレベンジャー

22 ビル・スタッフォード
23 ラルフ・テリー（シリーズMVP）
26 デイル・ロング
27 ジャック・リード
28 バド・デイリー
30 マーシャル・ブリッジス
32 エルストン・ハワード
34 フィル・リンツ
38 ジョニー・ブランチャード
39 ジム・コーツ
45 ローリー・シェルドン
47 ルイス・アローヨ
56 ジム・バウトン

監督
35 ラルフ・ハウク

コーチ
02 フランキー・クロセッティ
31 ジョニー・セイン
36 ウォーリー・モーゼス
44 ジム・ヒーガン

表話編歴フォード・C・フリック賞
1978: メル・アレン & レッド・バーバー 1979: ボブ・エルソン 1980: ラス・ホッジス 1981: アーニー・ハーウェル 1982: ビン・スカリー 1983: ジャック・ブリックハウス 1984: カート・ガウディ 1985: バック・キャネル 1986: ボブ・プリンス 1987: ジャック・バック 1988: リンゼイ・ネルソン 1989: ハリー・ケリー 1990: バイ・サーム 1991: ジョー・ガラジオーラ 1992: ミロ・ハミルトン 1993: チャック・トンプソン 1994: ボブ・マーフィー 1995: ボブ・ウォルフ 1996: ハーブ・カーニール 1997: ジミー・ダドリー 1998: ハイメ・ハリン 1999: アーク・マクドナルド 2000: マーティー・ブレナマン 2001: フェロ・ラミレス 2002: ハリー・カラス 2003: ボブ・ユッカー 2004: ロン・シモンズ 2005: ジェリー・コールマン 2006: ジーン・エルストン 2007: デニー・マシューズ 2008: デイブ・ニーハウス 2009: トニー・クーベック 2010: ジョン・ミラー 2011: デイブ・バンホーン 2012: ティム・マッカーバー 2013: トム・チーク 2014: エリック・ナデル 2015: ディック・エンバーグ 2016: グラハム・マクナミー 2017: ビル・キング 2018: ボブ・コスタス 2019: アル・ヘルファー 2020: ケン・ハレルソン 2021: アル・マイケルズ 2022: ジャック・グラニー

フォード・C・フリック賞