テーオーロイヤル

テーオーロイヤル
2024年天皇賞(春)優勝時
欧字表記 T O Royal[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2018年3月6日(6歳)[1]
リオンディーズ[1]
メイショウオウヒ[1]
母の父 マンハッタンカフェ[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 三嶋牧場[1]
馬主 小笹公也[1]
調教師 岡田稲男栗東[1]
競走成績
生涯成績 18戦8勝[1]
獲得賞金 5億1826万6000円[1]
(2024年4月28日現在)
勝ち鞍
GI 天皇賞(春) 2024年
GII 阪神大賞典 2024年
GIII ダイヤモンドS 2022年・2024年
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テーオーロイヤル(欧字名:T O Royal2018年3月6日 - )は、日本競走馬[1]2024年天皇賞(春)[2]阪神大賞典2022年・2024年のダイヤモンドステークスの勝ち馬である。

馬名の意味は、冠名+王にふさわしい。

戦績

2歳(2020年)

12月19日に行われた2歳新馬戦でデビューし、3着。

3歳(2021年)

3歳初戦として1月16日の3歳未勝利戦に出走し、9着。

4月4日の3歳未勝利戦に出走。菱田裕二を鞍上に迎えたレースでは、五分のスタートを決め中団馬群で折り合ってリズム良く追走。4コーナーを回って直線に向くと、内ラチ沿いのインを選択。上がり最速の末脚で突き抜け、デビュー4戦目で初勝利を果たした[3]。次走のダービートライアル・青葉賞(GII)では、15番人気であったが4着に入賞。

10月3日の3歳以上1勝クラスに出走。1番人気に推されたレースでは、中団からの競馬でサツキハピネスとの競り合いを3/4馬身凌いで勝利した。

続く10月23日の兵庫特別(2勝クラス)では、スタートからすっとハナに立つと、迫り来る1番人気のマカオンドールを3/4馬身凌いで勝利した[4]

11月20日の尼崎ステークス(3勝クラス)に出走。1番人気で迎えたレースでは、スタートから終始好位を追走し、前を行くニホンピロスクーロをとらえ、2馬身半差つけて快勝。3連勝でオープン入りを果たした[5]

4歳(2022年)

4歳初戦として、長距離重賞のダイヤモンドステークス(GIII)に出走。好位の4番手でレースを進め、直線に入ると先頭に立ち、外から追い込んだ11番人気ランフォザローゼスに2馬身半差をつけ優勝。4連勝で重賞初制覇を果たした[6]

続いて、JRA平地GI最長距離の天皇賞(春)に出走。4番人気で迎えたレースでは、好位追走から2周目の3コーナーで2番手へ進出。逃げたタイトルホルダーに真っ向勝負を挑んだが、直線半ばで突き放され最後は失速気味に。ゴール前でディープボンドに差され3着に敗れた。鞍上の菱田裕二は「あらためてすばらしい馬だと思った。理想の位置で勝ち馬をつかまえるだけのところまでいけた。初めてレースが終わって疲れているところを見せた。成長できるきっかけになると思う」と振り返った[7]。約4か月の休養を挟み、9月25日のオールカマーで復帰。好位からレースを進めたが、直線伸びず5着に敗れた[8]。11月6日のアルゼンチン共和国杯は、最後の直線で内ラチに接触して跳ね返ってきたキングオブドラゴンに巻き込まれる不利で急失速し、6着に敗北[9]。11月27日のジャパンカップは11着に沈んだ。

5歳(2023年)

当初予定していたサウジカップデーレッドシーターフハンデキャップへの出走を辞退した後、右後肢の寛骨を骨折していたことが判明し、長期休養に入った[10]。11月5日に行われたアルゼンチン共和国杯で復帰した。このレースから浜中俊に乗り替わりとなった。11か月ぶりの実戦となった当レースでは10着に大敗するも、次走のステイヤーズステークスは中団から上がり最速の脚を繰り出し、勝ち馬アイアンバローズに次ぐ2着に好走した[11]

6歳(2024年)

2月17日のダイヤモンドステークスより始動。このレースより菱田裕二に鞍上が戻った。直線内で食い下がる1番人気サリエラとの激しい追い比べをクビ差制し、2022年以来隔年での同レース制覇を達成した[12]。続いて、3月17日の阪神大賞典に出走。道中は好位で進め、最後の直線で早めに抜け出すと、そのまま後続に5馬身差をつけ圧勝。重賞3勝目を挙げるとともに、4月28日に開催される天皇賞(春)の優先出走権を獲得した[13]

4月28日、予定通り天皇賞(春)に出走。レース前は単勝2.8倍の1番人気に支持された。道中は前年の菊花賞馬ドゥレッツァをマークするように4・5番手につけ、4コーナーで位置を上げ前へ。直線でディープボンドを交わすとそのままリードを広げ、最後は2着ブローザホーンに2馬身差をつけ1着でゴール。2月のダイヤモンドステークスから3連勝でのGI初制覇を果たした。また、この勝利は鞍上の菱田裕二騎手、管理する岡田稲男調教師、そして父リオンディーズの産駒としてもGI初制覇となった。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ[14]およびnetkeiba.com[15]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2020.12.19 阪神 2歳新馬 芝1600m(良) 18 8 16 026.10(6人) 03着 R1:37.3(34.1) -0.4 0幸英明 55 エリザベスタワー 462
2021.01.16 中京 3歳未勝利 芝1600m(良) 16 4 8 041.80(9人) 09着 R1:35.3(36.0) -1.2 0幸英明 56 レイモンドバローズ 450
0000.03.13 阪神 3歳未勝利 芝2000m(稍) 15 5 9 023.60(6人) 04着 R2:03.1(35.6) -1.1 0菱田裕二 56 プログノーシス 444
0000.04.04 阪神 3歳未勝利 芝2400m(良) 16 6 11 020.00(5人) 01着 R2:28.4(33.7) -0.1 0菱田裕二 56 (プリュムドール) 450
0000.05.01 東京 青葉賞 GII 芝2400m(良) 18 6 11 107.2(15人) 04着 R2:25.3(33.9) -0.1 0菱田裕二 56 ワンダフルタウン 446
0000.10.03 中京 3歳上1勝クラス 芝2200m(良) 16 2 3 004.20(1人) 01着 R2:12.5(35.8) -0.2 0菱田裕二 54 (サツキハピネス) 458
0000.10.23 阪神 兵庫特別 2勝 芝2400m(良) 9 4 4 003.50(3人) 01着 R2:26.3(35.0) -0.1 0菱田裕二 54 (マカオンドール) 458
0000.11.20 阪神 尼崎S 3勝 芝2400m(良) 11 8 11 002.20(1人) 01着 R2:24.9(34.4) -0.4 0菱田裕二 55 (ニホンピロスクーロ) 456
2022.02.19 東京 ダイヤモンドS GIII 芝3400m(良) 14 6 9 004.00(2人) 01着 R3:30.1(34.8) -0.4 0菱田裕二 54 (ランフォザローゼス) 456
0000.05.01 阪神 天皇賞(春) GI 芝3200m(稍) 18 4 7 009.90(4人) 03着 R3:17.4(37.4) -1.2 0菱田裕二 58 タイトルホルダー 460
0000.09.25 中山 オールカマー GII 芝2200m(良) 13 7 10 007.30(4人) 05着 R2:13.5(35.9) -0.8 0菱田裕二 56 ジェラルディーナ 460
0000.11.06 東京 AR共和国杯 GII 芝2500m(良) 18 3 5 003.00(1人) 06着 R2:31.3(34.3) -0.2 0菱田裕二 57.5 ブレークアップ 458
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 18 7 13 026.10(8人) 14着 02:25.3(35.6) -1.6 0菱田裕二 57 ヴェラアズール 456
2023.11.05 東京 AR共和国杯 GII 芝2500m(良) 18 8 16 018.80(7人) 10着 R2:30.5(35.2) -0.6 0浜中俊 58.5 ゼッフィーロ 454
0000.12.02 中山 ステイヤーズS GII 芝3600m(良) 16 6 11 005.60(2人) 02着 03:45.8(33.9) -0.4 0浜中俊 57 アイアンバローズ 450
2024.02.17 東京 ダイヤモンドS GIII 芝3400m(良) 10 8 9 003.10(2人) 01着 R3:30.2(33.7) -0.0 0菱田裕二 58.5 (サリエラ) 452
0000.03.17 阪神 阪神大賞典 GII 芝3000m(稍) 15 4 6 003.30(2人) 01着 03:06.8(34.8) -0.8 0菱田裕二 57 (ワープスピード) 458
0000.04.28 京都 天皇賞(春) GI 芝3200m(良) 17 7 14 002.80(1人) 01着 03:14.2(35.0) -0.3 0菱田裕二 58 ブローザホーン 460
  • 競走成績は2024年4月28日現在

血統表

テーオーロイヤル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 キングマンボ系
[§ 2]

リオンディーズ
黒鹿毛 2013 北海道安平町
父の父
キングカメハメハ
鹿毛 2001
Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
父の母
シーザリオ
青毛 2002
スペシャルウィーク *サンデーサイレンス
キャンペンガール
*キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida

メイショウオウヒ
黒鹿毛 2008 北海道浦河町
マンハッタンカフェ
青鹿毛 1998
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*サトルチェンジ Law Society
Santa Luciana
母の母
*アルペンローズ
黒鹿毛 1999
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Amizette *フォーティナイナー
Courtly Dee
母系(F-No.) アルペンローズ系(FN:A4) [§ 3]
5代内の近親交配 サンデーサイレンス 4×3, Mr.Prospector 4×5, Hail to Reason 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [16]
  2. ^ [17]
  3. ^ [18]
  4. ^ [16]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “テーオーロイヤル”. JBISサーチ. 2022年11月27日閲覧。
  2. ^ 競馬 春の天皇賞 1番人気のテーオーロイヤルがG1初勝利 - NHK NEWS WEB 2024年4月28日 16時46分
  3. ^ “【次回注目馬】テーオーロイヤル距離延長で未勝利V 菱田「スタミナある」”. スポーツ報知. https://hochi.news/articles/20210405-OHT1T50135.html?page=1 2022年2月19日閲覧。 
  4. ^ “【兵庫特別】(阪神) 逃げたテーオーロイヤルがそのまま押し切って2連勝”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=194718 2022年2月19日閲覧。 
  5. ^ “【尼崎S】(阪神) テーオーロイヤルが人気に応えてオープン入り”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=196105 2022年2月19日閲覧。 
  6. ^ “【ダイヤモンドS結果】テーオーロイヤルが2馬身半差完勝で連勝を4に伸ばす”. netkeiba.com. https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=199928 2022年2月19日閲覧。 
  7. ^ “【天皇賞・春】テーオーロイヤル勝ち馬に真っ向勝負挑み3着、菱田騎手「成長できるきっかけに」”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/m/keiba/news/202205010000773_m.html?mode=all&utm_source=AMPbutton&utm_medium=referral 2022年2月19日閲覧。 
  8. ^ “【産経賞オールカマー】テーオーロイヤルは好位追走も伸びず5着 菱田「いつもの迫力を感じなかったです」”. サンスポZBAT! (2022年9月25日). 2024年4月8日閲覧。
  9. ^ “1番人気のテーオーロイヤル、直線の不利が響き6着【アルゼンチン共和国杯】”. 中日スポーツ (2022年11月6日). 2024年4月8日閲覧。
  10. ^ “テーオーロイヤルの骨折が判明 岡田稲男調教師「復帰は6月以降になると思います」”. サンスポZBAT! (2023年2月2日). 2024年4月8日閲覧。
  11. ^ “【ステイヤーズS】テーオーロイヤルは上がり最速も2着まで 岡田師「この後は有馬記念に登録するつもりです」”. サンスポZBAT! (2023年12月2日). 2024年4月8日閲覧。
  12. ^ “【ダイヤモンドS】テーオーロイヤルが隔年制覇、岡田調教師「以前より成長。中身が充実」 天皇賞・春へ大きな弾み”. ウマトク (2024年2月18日). 2024年4月8日閲覧。
  13. ^ “【阪神大賞典】春の盾へテーオーロイヤル5馬身差圧勝 菱田裕二騎手「次に大事なレースがある」”. ウマトク (2024年3月17日). 2024年4月8日閲覧。
  14. ^ “競走成績:全競走成績|テーオーロイヤル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月27日閲覧。
  15. ^ “テーオーロイヤルの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年11月27日閲覧。
  16. ^ a b “血統情報:5代血統表|テーオーロイヤル”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年2月19日閲覧。
  17. ^ “テーオーロイヤル - 競走馬詳細 - UMATOKU”. 馬トク. 報知新聞社. 2022年2月20日閲覧。
  18. ^ “テーオーロイヤルの血統表”. netkeiba.com. 2022年2月19日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ
   

国際競走指定前:
002回(1938年) ハセパーク
004回(1939年) スゲヌマ
006回(1940年) トキノチカラ
008回(1941年) マルタケ
010回(1942年) ミナミモア
012回(1943年) グランドライト
014回(1944年) ヒロサクラ
015回(1947年) オーライト
017回(1948年) シーマー
019回(1949年) ミハルオー
021回(1950年) オーエンス
023回(1951年) タカクラヤマ
025回(1952年) ミツハタ
027回(1953年) レダ
029回(1954年) ハクリヨウ
031回(1955年) タカオー
033回(1956年) メイヂヒカリ
035回(1957年) キタノオー
037回(1958年) オンワードゼア
039回(1959年) トサオー
041回(1960年) クリペロ
043回(1961年) ヤマニンモアー
045回(1962年) オンスロート
047回(1963年) コレヒサ
049回(1964年) ヒカルポーラ
051回(1965年) アサホコ
053回(1966年) ハクズイコウ
055回(1967年) スピードシンボリ
057回(1968年) ヒカルタカイ

059回(1969年) タケシバオー
061回(1970年) リキエイカン
063回(1971年) メジロムサシ
065回(1972年) ベルワイド
067回(1973年) タイテエム
069回(1974年) タケホープ
071回(1975年) イチフジイサミ
073回(1976年) エリモジョージ
075回(1977年) テンポイント
077回(1978年) グリーングラス
079回(1979年) カシュウチカラ
081回(1980年) ニチドウタロー
083回(1981年) カツラノハイセイコ
085回(1982年) モンテプリンス
087回(1983年) アンバーシャダイ
089回(1984年) モンテファスト
091回(1985年) シンボリルドルフ
093回(1986年) クシロキング
095回(1987年) ミホシンザン
097回(1988年) タマモクロス
099回(1989年) イナリワン
第101回(1990年) スーパークリーク
第103回(1991年) メジロマックイーン
第105回(1992年) メジロマックイーン
第107回(1993年) ライスシャワー
第109回(1994年) ビワハヤヒデ
第111回(1995年) ライスシャワー
第113回(1996年) サクラローレル
第115回(1997年) マヤノトップガン
第117回(1998年) メジロブライト

第119回(1999年) スペシャルウィーク
第121回(2000年) テイエムオペラオー
第123回(2001年) テイエムオペラオー
第125回(2002年) マンハッタンカフェ
第127回(2003年) ヒシミラクル
第129回(2004年) イングランディーレ

国際競走指定後:
第131回(2005年) 日本の旗 スズカマンボ
第133回(2006年) 日本の旗 ディープインパクト
第135回(2007年) 日本の旗 メイショウサムソン
第137回(2008年) 日本の旗 アドマイヤジュピタ
第139回(2009年) 日本の旗 マイネルキッツ
第141回(2010年) 日本の旗 ジャガーメイル
第143回(2011年) 日本の旗 ヒルノダムール
第145回(2012年) 日本の旗 ビートブラック
第147回(2013年) 日本の旗 フェノーメノ
第149回(2014年) 日本の旗 フェノーメノ
第151回(2015年) 日本の旗 ゴールドシップ
第153回(2016年) 日本の旗 キタサンブラック
第155回(2017年) 日本の旗 キタサンブラック
第157回(2018年) 日本の旗 レインボーライン
第159回(2019年) 日本の旗 フィエールマン
第161回(2020年) 日本の旗 フィエールマン
第163回(2021年) 日本の旗 ワールドプレミア
第165回(2022年) 日本の旗 タイトルホルダー
第167回(2023年) 日本の旗 ジャスティンパレス
第168回(2024年) 日本の旗 テーオーロイヤル