ダッソー ファルコン 50

ファルコン 50

ダッソー ファルコン 50(Dassault Falcon 50)は、フランスダッソー社が生産・販売しているビジネスジェット機。ダッソー ファルコンシリーズ初の三発エンジン機で、ファルコン 20の拡大改良型である。

概要

ファルコン 20の胴体を元に、エンジンを尾部に1基増設し三発機となっている。エンジンの装備方式はボーイング727に類似しており、胴体後部左右に各1基、三基目は胴体末端にある。空気の吸入は垂直尾翼基部にインテイクを設け、湾曲した管で導いている。主翼は低翼配置の後退翼であり、後退角は25度とファルコン 20より拡大されている。

1970年代半ばより開発が開始され、1976年11月6日に初飛行した。三発機になったことに伴い、燃料搭載量が増加し、航続距離が延長されている。そのため、大西洋無着陸横断飛行も可能となった。1996年にはエンジンを換装したファルコン 50EXが初飛行している。2008年まで生産が続けられ、総生産数は352機。

イラクに輸出された機体の一部は、イラン・イラク戦争中にシラノ火器管制レーダーを搭載し、エクゾセ空対艦ミサイル2基を運用可能とした簡易対艦攻撃機「SUSANNA」に改造されたと言われている。

「スターク (フリゲート)」も参照

採用国(軍/政府機関)

要目

関連項目

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参考文献

  • 『世界航空機年鑑2007-2008』酣燈社、2007年、P.256 ISBN 978-4873572703
ダッソー社製航空機とその派生型
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  • {FCAS(将来航空戦闘システム)}
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