スーパーボウル・リング

ピッツバーグ・スティーラーズ第40回スーパーボウルのリング

スーパーボウル・リング(Super Bowl ring)は、NFLの優勝決定戦であるスーパーボウルで優勝したチームのメンバーに褒賞として贈られるチャンピオンリングヴィンス・ロンバルディ・トロフィーはチームに1つしか授与されないため、選手個人に贈られるこの指輪を持つことは、NFL選手にとって最高の名誉となっている[1]。準優勝チームのメンバーに贈られるリングもあるが[2]、制限事項として単価が優勝チームの半分以下となるように定められている[3]

スーパーボウル・リングの授与式は、翌シーズン最初のホームゲームやファンミーティングなどの際に行われ、ホームのファン達の目の前で昨年の優勝ロースター(選手)やチーム関係者達に授与、栄誉を祝福される重要なセレモニーとなっている。

この他にも、各カンファレンス(AFCおよびNFC)で優勝したチームのメンバーに授与されるリングもある[4][5][6]

詳細

リングはダイヤモンドをあしらったイエローゴールドまたはローズゴールドで作られている。通常、チーム名・チームロゴ・「ワールドチャンピオンズ(World Champions)」のフレーズ・スーパーボウルの回数(通常はローマ数字で表示)が記載されている。ほとんどのリングには、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーやボールの形をしたダイヤモンドがあしらわれており、チームの優勝回数を表している[7]。NFLはこれら150個のリング製作のために、1個あたり約5,000~7,000ドルを寄付している[8]。リングは一部を除き、全て記念品会社のジャスティンズ社(英語版)が製造している。

勝利したチームは、選手(出場、非出場問わず全員)・コーチ・トレーナー・幹部・人事および一般スタッフ以外にも、チームが望めば誰にでも、いくつでもリングを授与することが出来る。あるチームでは、スーパーボウルの優勝メンバーには選ばれていなかったがシーズン中にチームに在籍していた元選手やコーチ、更には名物場内アナウンサー(ニューヨーク・ジャイアンツで半世紀以上に亘り場内アナウンスを担当したボブ・シェパードなど)に指輪を授与したという例がある[9][10]

スーパーボウル・リングの多数所持者

日本人所持者

関連項目

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Cimini, Rich (2019年1月22日). “Happy 50th! Jets Super Bowl rings survive ocean, fridge and toilet”. ESPN.com. 2021年2月9日閲覧。
  2. ^ Neel, Eric (2002年1月29日). “Super Bowl from A to Z”. ESPN Page 2. 2021年2月9日閲覧。
  3. ^ NFL JAPAN 4.スーパーボウル・リング|access-date=February 9, 2021
  4. ^ “How Bout Them Cowboy's Rings”. Sports-Rings.com (2014年6月18日). 2021年2月9日閲覧。
  5. ^ Sullivan, Tyler (2017年6月12日). “First look at the Atlanta Falcons NFC Championship rings”. 247sports.com. 2021年2月9日閲覧。
  6. ^ Quinn, Sam (2018年6月15日). “Brandin Cooks thanks Patriots for AFC Championship ring”. 247sports.com. 2021年2月9日閲覧。
  7. ^ “Photos: All the Super Bowl rings”. CNN.com (2019年1月8日). 2021年2月5日閲覧。
  8. ^ LaCasse, Alexander (2015年1月26日). “How much does a Super Bowl ring cost? It depends”. Christian Science Monitor. ISSN 0882-7729. https://www.csmonitor.com/USA/Sports/2015/0126/How-much-does-a-Super-Bowl-ring-cost-It-depends 2021年2月5日閲覧。 
  9. ^ Sando, Mike (2007年12月16日). “Week 15: Winter Leaves its Mark: Playoff Picture Remains Muddled”. Last Call (ESPN). http://sports.espn.go.com/nfl/notebook?page=lastcall07/week15 2021年2月5日閲覧。 
  10. ^ Duncan, Jeff (2011年9月28日). “Former New Orleans Saints Player Steve Gleason Gets a Super Bowl Ring at an Emotional Party”. The Times-Picayune (New Orleans). http://www.nola.com/saints/index.ssf/2011/09/former_saint_steve_gleason_rec.html 2021年2月5日閲覧。 
  11. ^ Bell, Stephania (2011年1月23日). “Steelers' female orthopedist part of the team”. ESPN. https://www.espn.com/blog/stephania-bell/post/_/id/298/pittsburgh-steelers-female-orthopedist-part-team 2022年1月25日閲覧。 
National Football League
アメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC)
西地区 北地区 南地区 東地区
デンバー・ブロンコス ボルチモア・レイブンズ ヒューストン・テキサンズ バッファロー・ビルズ
カンザスシティ・チーフス シンシナティ・ベンガルズ インディアナポリス・コルツ マイアミ・ドルフィンズ
ラスベガス・レイダース クリーブランド・ブラウンズ ジャクソンビル・ジャガーズ ニューイングランド・ペイトリオッツ
ロサンゼルス・チャージャーズ ピッツバーグ・スティーラーズ テネシー・タイタンズ ニューヨーク・ジェッツ
ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)
西地区 北地区 南地区 東地区
アリゾナ・カージナルス シカゴ・ベアーズ アトランタ・ファルコンズ ダラス・カウボーイズ
ロサンゼルス・ラムズ デトロイト・ライオンズ カロライナ・パンサーズ ニューヨーク・ジャイアンツ
サンフランシスコ・49ers グリーンベイ・パッカーズ ニューオーリンズ・セインツ フィラデルフィア・イーグルス
シアトル・シーホークス ミネソタ・バイキングス タンパベイ・バッカニアーズ ワシントン・コマンダース
 
各年のNFL

AFL合併前

AFL合併後

 
各年のAFL
年表示は年度を示す · ローマ数字は各回のスーパーボウル(第50回だけはアラビア数字)、斜字は未開催を示す
 
関連事項
イベント
記録
歴史
メディア
その他