ステファノ・ピオリ

現役引退後は指導者に転身し、ボローニャFC、ACキエーヴォ・ヴェローナのプリマヴェーラの監督を経て、サレルニターナ・カルチョ1919でトップチームの監督デビュー。セリエBで研鑚を積み、15位、7位、5位と着実にステップアップし、2006-07シーズンよりパルマFC監督に就任。しかし、結果を出せずに2007年2月12日のASローマ戦 (0-3) を最後に解任された。

キエーヴォ

その後はセリエBで研鑚を積み直し、2010年6月10日、キエーヴォの監督に就任^[2]。チームを残留に導き、シーズン終了後に退団。

パレルモ

その後はASローマなどの監督候補にも挙げられていたが、2011年6月21日にUSチッタ・ディ・パレルモの監督に2年契約で就任^[3]。しかしヨーロッパリーグの予選3回戦での敗退を皮切りに、プレシーズンの親善試合でフェネルバフチェSKやSSCナポリにも敗れ結果を出せず、気が短いことで知られるマウリツィオ・ザンパリーニ会長の逆鱗に触れてシーズン開幕前の8月31日に解任された^[4]。

ボローニャ

パレルモの監督より解任されて1ヵ月後の2011年10月4日、ピエルパオロ・ビーゾリの後を受けてボローニャFCの監督に2年契約で就任^[5]。マルコ・ディ・ヴァイオを1トップ、アレッサンドロ・ディアマンティ、ガストン・ラミレスを2シャドーとして起用し、計25得点を量産。毎年残留争いに巻き込まれていたボローニャを9位に躍進させた。主力の放出を受けながらも翌2012-13シーズンを13位で終えたが、2013-14シーズンには再び残留争いに巻き込まれ、2014年1月6日に行われたカターニア戦の敗北を受け、解任された^[6]。

ラツィオ

2014年6月13日、SSラツィオの監督に就任^[7]。2014-15シーズンには3位でシーズンを終え、クラブを6季ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ出場圏内に導いたが、翌シーズンのプレーオフでバイエル・レバークーゼンに合計1-3で敗れ出場権獲得を逃した^[8]。

インテル

2016年11月8日、インテルナツィオナーレ・ミラノの監督に就任^[9]。11月21日に行われたACミランとのミラノダービーで初陣を飾った。前任のフランク・デ・ブール時代にはリーグ戦で13位まで低迷していたチームを一時は4位まで押し上げ、リーグ戦7連勝を記録したものの^[10]、シーズン終盤戦には7試合未勝利の不調に陥り、2017年5月9日に解任された^[11]。

フィオレンティーナ

2017年6月6日、ACFフィオレンティーナの監督に就任した^[12]。2019年4月9日、フィオレンティーナの監督を辞任した^[13]。

ミラン

2019年10月9日、ACミランの監督に就任した^[14]。2019-20シーズンは、前半のシーズンは、あまり結果としてよくなく、一時期は、解任と言われていたが、後半シーズンになると、負け無しで6位という結果でEL出場権を獲得し、シーズンを終了した。そして、2020-21シーズンは、昨シーズンを含めリーグ戦27試合無敗を続け、クラブ創立後史上初の出来事だった。しかし、首位で2021年を迎えたミランだが、2021年1月6日のユヴェントス戦で2020年3月6日のジェノア戦以来304日振りに敗れた。その後はチャンピオンズリーグ出場権を争い、最終的には2位でシーズンを終了、2013-14シーズン以来、8季ぶりにチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

2021-22シーズン、インテルに競り勝ち2ポイント差でチームを11シーズン振りのリーグ優勝に導いた。2022年10月31日、ACミランはステファノ・ピオリ監督と2025年までの新契約を結んだことを発表した^[15]^[16]。

人物・エピソード

インテルの監督就任時には幼少期から家族と共にインテリスタであったと語っている^[17]。

監督成績

2022年6月12日現在

クラブ	就任	退任	記録
クラブ	就任	退任	試	勝	分	敗	勝率
サレルニターナ	2003年7月1日	2004年6月10日	7001510000000000000♠51	7001160000000000000♠16	7001140000000000000♠14	7001210000000000000♠21	07001313700000000000♠31.37
モデナ	2004年6月15日	2006年1月22日	7001870000000000000♠87	7001350000000000000♠35	7001320000000000000♠32	7001200000000000000♠20	07001402309999999999♠40.23
パルマ	2006年6月5日	2007年2月12日	7001330000000000000♠33	7000900000000000000♠9	7000700000000000000♠7	7001170000000000000♠17	07001272700000000000♠27.27
グロッセト	2007年9月11日	2008年6月11日	7001390000000000000♠39	7001100000000000000♠10	7001190000000000000♠19	7001100000000000000♠10	07001256400000000000♠25.64
ピアチェンツァ	2008年6月11日	2009年6月5日	7001430000000000000♠43	7001140000000000000♠14	7001130000000000000♠13	7001160000000000000♠16	07001325600000000000♠32.56
サッスオーロ	2009年6月12日	2010年6月9日	7001470000000000000♠47	7001200000000000000♠20	7001160000000000000♠16	7001110000000000000♠11	07001425509999900000♠42.55
キエーヴォ	2010年6月10日	2011年6月2日	7001410000000000000♠41	7001130000000000000♠13	7001130000000000000♠13	7001150000000000000♠15	07001317100000000000♠31.71
パレルモ	2011年6月2日	2011年8月31日	7000200000000000000♠2	5000000000000000000♠0	7000200000000000000♠2	5000000000000000000♠0	005000000000000000000♠0.00
ボローニャ	2011年10月4日	2014年1月7日	7001970000000000000♠97	7001320000000000000♠32	7001280000000000000♠28	7001370000000000000♠37	07001329900000000000♠32.99
ラツィオ	2014年6月12日	2016年4月3日	7001910000000000000♠91	7001440000000000000♠44	7001200000000000000♠20	7001270000000000000♠27	07001483500000000000♠48.35
インテル	2016年11月8日	2017年5月9日	7001270000000000000♠27	7001140000000000000♠14	7000300000000000000♠3	7001100000000000000♠10	07001518500000000000♠51.85
フィオレンティーナ	2017年6月6日	2019年4月9日	7001740000000000000♠74	7001270000000000000♠27	7001250000000000000♠25	7001220000000000000♠22	07001364900000000000♠36.49
ミラン	2019年10月9日		7002136000000000000♠136	7001790000000000000♠79	7001320000000000000♠32	7001250000000000000♠25	07001580900000000000♠58.09
合計			7002767000000000000♠767	7002313000000000000♠313	7002224000000000000♠224	7002230000000000000♠230	07001408100000000000♠40.81

タイトル

選手時代

パルマ

セリエC1：1回 (1983-84)

ユヴェントス

セリエA：1回 (1985-86)
UEFAスーパーカップ：1回 (1984)
UEFAチャンピオンズカップ：1回 (1984-85)
インターコンチネンタルカップ：1回 (1985)

フィオレンティーナ

セリエB：1回 (1993-94)

指導者時代

ACミラン

セリエA：1回 (2021-22)

ボローニャ(ユース)

U-17全国選手権：1回 (2000–01)

脚注

^ “ARGENTINOS BRILLÓ PERO LA INTERCONTINENTAL SE LE ESCAPÓ EN LOS PENALES”. デポコム. 2022年2月25日閲覧。
^ キエーボの新監督にピオリ氏 - UEFA.com 2010年6月10日
^ パレルモ、ロッシ前監督の後任にピオリ氏 - UEFA.com 2011年6月2日
^ パレルモ、ピオリ監督を解任 - UEFA.com 2011年8月31日
^ ボローニャが監督交代、新指揮官にピオリ氏 - UEFA.com 2011年10月4日
^ 不振のボローニャ、ピオリ監督を解任 - UEFA.com 2014年1月8日
^ ラツィオ、ピオリの監督就任を発表 - Goal.com 2014年6月13日
^ ラツィオ指揮官はレバークーゼン称える「彼らのレベルは我々には高すぎた」 - ゲキサカ 2015年8月27日
^ インテルの新指揮官にピオリ氏、昨季までラツィオ指揮 - AFPBB.com 2016年11月9日
^ インテル7連勝、好調の要因はピオリ監督の「明確な指示」 - AFPBB.com 2017年1月29日
^ F.C.インテルナツィオナーレがステファノ・ピオリ監督を解任 - inter.it 2017年5月9日
^ “フィオレンティーナ、新監督はインテル前指揮官のピオリ氏に決定”. サッカーキング (2017年6月7日). 2019年6月2日閲覧。
^ “ACF Fiorentina accepts Stefano Pioli's resignation” (イタリア語). en.violachannel.tv. 2019年6月2日閲覧。
^ “ミラン、ピオリ新監督就任を発表。フィオレンティーナ前監督と2年契約”. フットボールチャンネル (2019年10月9日). 2019年10月9日閲覧。
^ “OFFICIAL STATEMENT: STEFANO PIOLI” (英語). AC Milan (2022年10月31日). 2022年11月2日閲覧。
^ “ミラン、復権の立役者ピオリ監督と2025年まで契約延長！昨季11年ぶりのセリエA優勝に導く”. Goal.com (2022年11月1日). 2022年11月2日閲覧。
^ ““インテリスタ”の新指揮官ピオリ氏、クラブの復調へ「気合が入っている」”. サッカーキング (2016年11月10日). 2020年5月14日閲覧。

ACミラン - 2023-2024

スタッフ

監督ステファノ・ピオリ

選手

GK	16 マイク・メニャン 57 マルコ・スポルティエッロ 69 ラポ・ナヴァ 83 アントニオ・ミランテ
DF	2 ダヴィデ・カラブリア 19 テオ・エルナンデス 20 ピエール・カルル 23 フィカヨ・トモリ 24 シモン・ケアー 28 マリック・チャウ 30 マッティア・カルダーラ 38 フィリッポ・テッラッチャーノ 42 アレッサンドロ・フロレンツィ 46 マッテオ・ガッビア
MF	4 イスマエル・ベナセル 7 ヤシン・アドリ 8 ルーベン・ロフタス＝チーク 14 タイアニ・ラインデルス 32 トンマーゾ・ポベガ 80 ユヌス・ムサ
FW	9 オリヴィエ・ジルー 10 ラファエル・レオン 11 クリスチャン・プルシック 15 ルカ・ヨヴィッチ 17 ノア・オカフォー 21 サムエル・チュクウェゼ