スタールト1

スタールト
基本データ
運用国 ロシアの旗 ロシア
開発者 モスクワ熱技術研究所
運用機関 プスコヴィーエ・ウスルーギ
使用期間 1993年 - 現役
射場 プレセツク宇宙基地
スヴォボードヌイ宇宙基地
打ち上げ数 7回(成功6回)
打ち上げ費用 900万ドル(1999年ドル)
原型 RT-2PMミサイル
公式ページ Puskovie Uslugi START
物理的特徴
段数 4段
ブースター なし
総質量 47.2 トン
全長 22.7 m
直径 1.61 m(コア部分)
軌道投入能力
低軌道 632 kg
407km / 51.6度
脚注
出典:Encyclopedia Astronautica
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スタールト1ロシア語:Старт-1スタールト・アヂーン)は、ソ連のRT-2PM「トーポリ」大陸間弾道ミサイルを元にモスクワ熱技術研究所が開発したロシア連邦人工衛星打ち上げロケットである。質量47トンの小型のロケットで、低軌道に632kgのペイロードを投入する能力を持つ。

概要

スタールトロケットの開発の契機となったのは、1991年アメリカとソ連(のちロシア)との間で結ばれた第一次戦略兵器削減条約(START-1)だった。この条約は両国に核兵器とその運搬手段の装備縮小を義務付けたため、多くの大陸間弾道ミサイルが退役することとなった。その中にはスタールト1の原型となったRT-2PM「トーポリ」も含まれていた。

RT-2PMをロケットに改造する計画はモスクワ熱技術研究所によって進められた。新しいロケットには条約名のSTARTに因んで「Старт」(Start;ロシア語読みで「スタールト」)という名称が与えられた。最初の打ち上げは1993年3月25日プレセツク宇宙基地で行われ、試験ペイロードを地球周回軌道に投入することに成功した。プレセツクにおける2回目の打ち上げは失敗したが1997年3月4日スヴォボードヌイ宇宙基地からロシアの商業ペイロードを打ち上げた。その後は同基地において株式非公開会社「プスコヴィーエ・ウスルーギ」社(ЗАО "Пусковые услуги"ZAO "Puskovie Uslugi":社名は「打ち上げサービス」という意味)というロシア企業がロケットを運用していた。2007年にスヴォボードヌイ宇宙基地が閉鎖された後はスタールトの打ち上げは行われていない。

打ち上げ

リンク

  • Start-1(Encyclopedia Astronautica 内のページ) (英語)
  • 「プスコヴィーエ・ウスルーギ」社 のウェブサイト (英語)
現役
開発中
退役
計画中止
各国テンプレート
  • ソビエト連邦の旗/ロシアの旗ソ連・ロシアのロケット
  • アメリカ合衆国の旗アメリカのロケット
  • 欧州連合の旗欧州のロケット
  • 日本の旗日本のロケット
  • 中華人民共和国の旗中国のロケット
  • インドの旗インドのロケット
その他のロケット
  • ウクライナの旗ウクライナ: ゼニット - ツィクロン - ドニエプル
  • イスラエルの旗イスラエル: シャヴィト
  • ブラジルの旗ブラジル: VLS-1 - VLM
  • 朝鮮民主主義人民共和国の旗北朝鮮: 白頭山1号 - 銀河2号 - 銀河3号・光明星号
  • イランの旗イラン: サフィール - シムルグ
  • 大韓民国の旗韓国: 羅老 - ヌリ
  • ニュージーランドの旗ニュージーランド: エレクトロン
  • インドネシアの旗インドネシア: RPS-420
一覧
開発中または未成功、退役済みのものを含む。