スコット・プルーイット

スコット・プルーイット
Scott Pruitt
生年月日 (1968-05-09) 1968年5月9日(56歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ケンタッキー州ダンビル
出身校 ジョージタウン大学
タルサ大学
所属政党 共和党
称号 教養学士
法務博士
配偶者 マーリン・プルーイット
子女 2人

在任期間 2017年2月17日 - 2018年7月9日
大統領 ドナルド・トランプ

オクラホマ州の旗 オクラホマ州
第17代司法長官
在任期間 2011年1月10日 - 2017年2月17日
州知事 メアリー・フォーリン

オクラホマ州の旗 オクラホマ州
上院議員
在任期間 1999年1月5日 - 2007年1月2日
州知事 フランク・キーティング
ブラッド・ヘンリー
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エドワード・スコット・プルーイット(英語:Edward Scott Pruitt1968年5月9日 - )は、アメリカ合衆国政治家法曹

経歴

1968年5月9日にケンタッキー州ダンビルに誕生し、少年時代にレキシントンに移住した。ケンタッキー大学で野球の奨学金を得た。その後、1990年ジョージタウン大学で政治学とコミュニケーションの学士号を得た。オクラホマ州のタルサ大学で、1993年に法務博士号を得た。プルーイットは1998年から2006年までタルサ郡とワゴナー郡を代表してオクラホマ州議会上院議員を務めた。2006年には共和党側のオクラホマ州副知事の指名を受けようと活動を行ったが失敗に終わった。

2010年にプルーイットはオクラホマ州司法長官に選出された。在任中は法における信教の自由を堅持することに努め、人工妊娠中絶同性結婚、医療保険制度改革、環境規制に反対して闘争した。

一部の評論家はプルーイットを地球温暖化に対する懐疑論を唱えていると批評するが[1][2] 、実際には気候変動は起こっておりその原因は人為的な物だと考えている[3]

環境保護庁長官

2016年12月8日にオクラホマ州司法長官在任中のプルーイットはドナルド・トランプ次期アメリカ合衆国大統領により、環境保護庁長官に指名された[4]2017年2月17日、賛成52対反対46で上院はプルーイットの環境保護庁長官への就任を正式に承認した[5]

スーザン・コリンズ議員は共和党で唯一反対票を投じた。またジョン・マケイン議員とジョウ・ドネリー議員は棄権した。一方、民主党議員ではジョウ・マンチン議員とハイディ・ハイトカンプ議員の2名がプルーイットの就任に賛成票を投じた。オバマ前大統領が導入した環境規制にプルーイットが強く反対していると報道された[6]。しかし、上院環境公共事業委員会の指名承認公聴会では「地球温暖化はでっち上げではない。実際に起きている」と述べている[7]

プルーイットは長官就任後、2017年3月28日にトランプ大統領が署名する大統領令により、オバマ政権火力発電所からの温室効果ガスの排出を制限したクリーン・パワー・プランが撤廃されると表明した。前政権は化石燃料を目の敵にする戦略を取っていたが、この撤廃により製造業と石炭産業の雇用が回復すると述べた[8]

その後、プルーイットは数々のスキャンダルに見舞われる。2017年6月14日にはプルーイットが上院にメールアドレスは1つだけと答えたにもかかわらず、オクラホマの検察官であった期間、政府のメールアドレスを2種類使用していた疑惑が報道された[9]ほか、公費の使い方や言動を巡る批判が相次ぎ辞意を表明、2018年7月5日にトランプ大統領より了承された(7月9日に退任)[10]

脚注

  1. ^ “Outsiders Selected by Trump Aim to Unnerve Washington”. The New York Times (2016年12月17日). 2017年1月20日閲覧。
  2. ^ “Trump Picks Scott Pruitt, Climate Change Denialist, to Lead E.P.A.”. The New York Times (2016年12月7日). 2017年1月20日閲覧。
  3. ^ “Bernie Sanders to Scott Pruitt: Why is the climate changing?”. The Washington Post (2017年1月18日). 2017年1月20日閲覧。
  4. ^ “トランプ氏、環境長官に反規制派 パリ協定に影響か”. 朝日新聞 (2016年12月8日). 2017年2月18日閲覧。
  5. ^ CORAL DAVENPORT (2017年2月17日). “Senate Confirms Scott Pruitt as E.P.A. Head”. The New York Times. 2017年2月18日閲覧。
  6. ^ Jennifer A. Dlouhy (2017年2月18日). “米上院、プルイット環境保護局長官を承認-前政権の規制撤廃を主張”. Bloomberg. 2017年2月18日閲覧。
  7. ^ “温暖化「起きている」 米環境保護局の次期長官、トランプ氏と相違”. 産経新聞 (2017年1月19日). 2017年2月18日閲覧。
  8. ^ Julia Manchester (2017年3月27日). “Pruitt: Trump to sign order on power plant regulations Tuesday”. CNN. 2017年3月27日閲覧。
  9. ^ Dino Grandoni (2017年6月14日). “Scott Pruitt used two government email addresses in his last job. He told Congress he used one.”. The Washington Post. 2017年6月17日閲覧。
  10. ^ “プルイット米環境長官が辞任 スキャンダル相次ぎ”. AFPBB News. フランス通信社. (2018年7月6日). https://www.afpbb.com/articles/-/3181399 2018年7月6日閲覧。 

外部リンク

公職
先代
キャサリン・マケイブ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国環境保護庁長官
第14代:2017年2月17日 - 2018年7月9日
次代
アンドリュー・R・ウィーラー(英語版)
(代理)
 
国務長官
Official presidential portrait
財務長官
国防長官
司法長官
内務長官
農務長官
商務長官
労働長官
保健福祉長官
住宅都市開発長官
運輸長官
エネルギー長官
教育長官
退役軍人長官
国土安全保障長官
 
合衆国副大統領
大統領首席補佐官
通商代表部
国家情報長官
国際連合大使
行政管理予算局長
  • ミック・マルバニー (2017-2020) - ラッセル・ヴォート (2020-2021)
中央情報局長官
環境保護庁長官
  • スコット・プルーイット (2017-2018) - アンドリュー・R・ウィーラー (2019-2021)
中小企業庁長官
代理に関しては、原則として政権終焉時に代理であった者のみ記載。
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