ジャン・リュク・ド・アシェリ

ジャン・リュク・ド・アシェリ(Jean Luc d'Achery、1609年5月28日 - 1685年4月29日)は、フランスベネディクト会修道士書誌学者・歴史家

ピカルディサン=カンタン出身。幼少より修道士としての修業を重ねる。病弱な体ながら、後にパリのサン・ジェルマン・デ・プレ修道院の図書館司書を45年の長きにわたり務めた。サンモール学派の創設者グレゴアール・タリスの遺命を受けて、ベネティクト会の歴史に関する史料の収集・整理に務める一方で、『ガリア文書拾遺』(“Veterum aliquot scriptorum qui in Galliæ bibliothecis, ni maxime Benedictinorum, latuerant, Spicilegium”、13巻(1655年-1677年)、増補3巻(1723年))などを編纂した。

アシェリの周辺では学術サロンとしての活動が展開され、コルベールなどもメンバーに加わっていた。アシェリが整理した資料を元にして、門人であるジャン・マビヨンがベネティクト会の歴史をまとめた『聖ベネディクト修道会聖人伝』を著した。

参考文献

  • 出村彰「アシェリー、ジャン・リュク・ド」(『キリスト教人名辞典』(日本基督教団出版局、1986年))
  • 佐藤真一『ヨーロッパ史学史 -探究の軌跡-』(知泉書館、2009年) ISBN 978-4-86285-059-1 P184-189
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