ザ・ファブ・フォー
愛称が「ファブ4」のバンドについては「ビートルズ」をご覧ください。 |
ザ・ファブ・フォー | |
---|---|
左からサラフ、フィドル、プリング、マクニール | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 カリフォルニア州 |
ジャンル | |
活動期間 | 1997年 - |
レーベル |
|
公式サイト | The Fab Four公式サイト |
メンバー | 後述を参照 |
ザ・フォブ・フォー(The Fab Four)は、アメリカ合衆国出身のバンドで、ビートルズのトリビュートバンド。1997年にアメリカ合衆国カリフォルニア州にてジョン・レノン役のロン・マクニールによって結成された。ビートルズの楽曲のみならず、各メンバーのソロ曲のカバーも披露している。なお、ビートルズのメンバー役のみならず、エド・サリヴァン役も在籍しており、ライブにて進行役を担当している。派生プロジェクトとして「Wingsband[注釈 1]」「George Harry's Son[注釈 2]」「Rutlemania[注釈 3]」がある。
2019年時点での主な編成は、レノン役のアダム・ヘイスティングス、ポール・マッカートニー役のアーディ・サラフ、ジョージ・ハリスン役のギャビン・プリング、リンゴ・スター役のジョセフ・ボローニャの4名。
来歴
1997年、マクニールを中心に結成。南カリフォルニアを拠点として活動を開始した。
2000年に放送されたテレビ映画『The Linda McCartney Story』に使用曲の演奏で参加した[5]。演奏曲は「I Want To Hold Your Hand」「Please Please Me」「Kansas City」。
2003年にハリウッド・ボウルにてビートルズが同場でライブを行なってから37周年となることを受け、記念公演を開催[6]。
2008年1月29日放送のテレビドラマ『Dr.HOUSE』(フォックス放送)第80話「クリスマスの奇跡(英語版)」で、ザ・ファブ・フォーが演奏した「The Little Drummer Boy」が使用された[7]。
2009年9月9日に発売された音楽ゲーム『The Beatles: Rock Band』(日本未発売)のモーションキャプチャを担当。マクニールがジョン・レノン、サラフがポール・マッカートニー、アマドールがジョージ・ハリスン、サンドオーヴァルがリンゴ・スターという編成となっている[8]。
2012年1月にPBSにて特別番組『The Fab Four: The Ultimate Tribute』が放送され、翌年にエミー賞を受賞した[9][10]。
2013年に初来日し、3月30日に舞浜アンフィシアターで開催されたビートルズのファンイベント『WANNA BE祭 -なりきりビートルズ!ヤァ!ヤァ!ヤァ!』に出演[11]。
2017年5月にウェスト・ハリウッドにあるナイトクラブ「ウィスキー・ア・ゴーゴー」にて、ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に収録の全曲の演奏を行なった。この模様は、AXS TV(英語版)の『The World's Greatest Tribute Bands』にて放送された[12]。
2018年よりレノン役として元ブートレッグ・ビートルズのメンバーであるアダム・ヘイスティングスが参加。同時に創始者のマクニールがレノン役から一時的に外れ、裏方に回った[13]。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、ストリーミング配信でのライブ活動を開始。同時にレノン役であったマクニールとスター役のサンドオーヴァルが復帰した。同年5月には各メンバーが自宅で「ヒア・カムズ・ザ・サン」をリモート演奏した動画が公開された[14]。
キャスト
- ジョン・レノン
-
- アダム・ヘイスティングス
- ロン・マクニール(創設者)
- ジョン・フィックス(代役)
- ギルバート・ボニーラ(代役)
- スティーヴ・ランデス(代役)
- ポール・マッカートニー
-
- アーディ・サラフ
- ニール・カンデローラ(代役)
- ジョシュア・ジョーンズ(代役)
- グラハム・アレクサンダー(代役)
- ジョージ・ハリスン
-
- ギャビン・プリング
- マイケル・アマドール(現在は音響技術者となっている。)
- ロビー・バーグ(代役)
- ダグ・クチュール(代役)
- リンゴ・スター
-
- ジョセフ・ボローニャ
- エリック・フィドル(代役)
- ロロ・サンドオーヴァル
- ブレンダン・ペレオ・レイザー(代役)
- ルイス・レンテリア(代役)
- エド・サリヴァン
-
- ジェフ・デハート
- ジョージ・トルリンガー
- ジェリー・ホーバン(2015年没)
ディスコグラフィ
Hark!
『Hark! (Classic Christmas Songs Performed in a Beatles Style)』(ハーク! クラシック クリスマス ソングス パフォームド イン ア ビートルズ スタイル)は、2008年に発売されたアルバム。本作は2002年10月16日に発売された『A Fab Four Christmas』と『Have Yourself a FAB-ulous Little Christmas』に収録の全楽曲をリマスタリングし、ボーナス・トラックを2曲追加して再発売されたもの。
収録の楽曲は、いずれもクリスマスソングや賛美歌をビートルズの楽曲のアレンジでカバーしたものとなっている。
- 収録曲
- 1曲目から10曲目が『A Fab Four Christmas』収録曲、11曲目から20曲目が『Have Yourself a FAB-ulous Little Christmas』収録曲、21曲目から22曲目がボーナス・トラックとなる。
# | タイトル | 作詞 | 作曲・編曲 | 元ネタ | 時間 |
---|---|---|---|---|---|
1. | 「Rudolph the Red-Nosed Reindeer」(Johnny Marks) | I Saw Her Standing There | |||
2. | 「Joy to the World」(Lowell Mason) | Please Please Me | |||
3. | 「Feliz Navidad」(José Feliciano) | And I Love Her | |||
4. | 「Hark! The Herald Angels Sing」(Felix Mendelssohn) | Help! | |||
5. | 「Away in a Manger」(Traditional) | You've Got To Hide Your Love Away | |||
6. | 「Good King Wenceslas」(John Mason Neale(英語版)) | Tell Me What You See | |||
7. | 「It Came Upon the Midnight Clear」(Edmund Sears(英語版)) | Baby's In Black | |||
8. | 「Winter Wonderland」(Felix Bernard(英語版)/Richard B. Smith(英語版)) | Honey Don't | |||
9. | 「Frosty the Snowman」(Walter E. Rollins(英語版)/Steve Nelson(英語版)) | Mr. Moonlight | |||
10. | 「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」(Sammy Cahn/Jule Styne) | Eight Days A Week | |||
11. | 「Silent Night」(Franz Xaver Gruber) | Norwegian Wood (This Bird Has Flown) | |||
12. | 「The Christmas Song」(Mel Tormé) | Here, There And Everywhere | |||
13. | 「God Rest Ye Merry Gentlemen」(Traditional) | Within You Without You | |||
14. | 「Santa Claus Is Comin' to Town」(J.F. Coots(英語版)) | When I'm Sixty Four | |||
15. | 「What Child Is This?」(William Chatterton Dix(英語版)) | While My Guitar Gently Weeps | |||
16. | 「Blue Christmas」(Billy Hayes) | Revolution 1 | |||
17. | 「Dear Santa」(Richard Starkey/Mark Hudson(英語版)/Steve Dudas) | Oh! Darling | |||
18. | 「The Little Drummer Boy」(Katherine Kennicott Davis(英語版)) | Sun King | |||
19. | 「Rockin' Around the Christmas Tree」(Johnny Marks) | Got To Get You Into My Life | |||
20. | 「Jingle Bells」(James Lord Pierpont(英語版)) | Tomorrow Never Knows | |||
21. | 「Sleigh Ride」(Leroy Anderson) | Lady Madonna | |||
22. | 「The First Noel」(Traditional) | Let It Be | |||
合計時間: |
- 参加メンバー
-
- ロン・マクニール - Vocals, Guitar, Keyboards, Harmonica
- アーディ・サラフ - Vocals, Bass, Keyboards, Guitar
- マイケル・アマドール - Vocals, Lead Guitar, Keyboards, Sitar
- ロロ・サンドオヴァール - Vocals, Drums, Percussion
The Ultimate Beatles Tribute in Concert, Vol. 1
『The Ultimate Beatles Tribute in Concert, Vol. 1』(ジ・アルティメット・ビートルズ・トリビュート・イン・コンサート・ヴォリューム・ワン)は、2002年と2011年に発売されたライヴ・アルバム。
本作には、2001年夏にディズニーランド内のトゥモローランド・テラスで開催されたライヴの音源が収録されている[15]。
TV Special Soundtrack
『TV Special Soundtrack』(ティーヴィ・スペシャル・サウンドトラック)は、2013年に発売されたライヴ・アルバム。
本作には、2012年1月にペチャンガ リゾート&カジノで開催されたライブの音源が収録されている。公式サイトで販売が行なわれている。また、ジョージ・ハリスン役のギャビン・プリングとリンゴ・スター役のエリック・フィドルが参加した初の作品となる。
脚注
注釈
- ^ ポール・マッカートニーが1971年に結成したバンド「ウイングス」のトリビュートバンド。ポール・マッカートニー役でアーディ・サラフ、デニー・レイン役でロン・マクニール、リンダ・マッカートニー役でシンガーソングライターのクリスティーン・ロザンダーが参加。
- ^ ジョージ・ハリスン役のギャビン・プリングによるプロジェクト。ビートルズ時代やソロでのハリスンのヒット曲を演奏している。
- ^ 2007年にエリック・アイドルのアプローチによりラトルズ(ビートルズのパロディ・バンド)の結成30周年を祝うショーのために結成された。ショーはロサンゼルス[1][2]とニューヨーク[3][4]で開催され、ロス・ナスティー(ニール・イネス)役をロン・マクニール、ダーク・マクィックリー(エリック・アイドル)役をアーディ・サラフ、スディング・オハラ(リッキー・ファター)役をマイケル・アマドール、バリー・ウォム(ジョン・ハルシー)役をロロ・サンドオーヴァルが担当した。
出典
- ^ Elise Thompson (2007年). “Rutlemania!”. www.laist.com. 2008年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月24日閲覧。
- ^ “The Set List: Rutlemania Returns to Hollywood”. weblogs.variety.com (2008年3月7日). 2008年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月24日閲覧。
- ^ Jesse Jarnow (2007年). “Live: Rutlemania at the Blender Theater the Gramercy at Your Mom”. www.villagevoice.com. 2008年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月12日閲覧。
- ^ Jay Lustig (2007年). “Celebrating the band that celebrated the four lads from Liverpool”. www.nj.com. 2019年8月24日閲覧。
- ^ “The Linda McCartney Story”. www.imdb.com (2000年). 2009年1月29日閲覧。
- ^ Lisi, Michael (12 February 2003). "Fab Four re-enacts Beatles' shows word for word". Daily Gazette. The Daily Gazette Co. 2019年8月24日閲覧。
- ^ “House M.D., It's a Wonderful Lie - Soundtracks”. www.imdb.com. 2019年9月1日閲覧。
- ^ “The Fab Four”. www.facebook.com. 2019年8月24日閲覧。
- ^ Twitter, Gary Graff ggraff@digitalfirstmedia com; @GraffonMusic on. “The Fab Four at Sound Board, 3 Things To Know”. The Oakland Press. 2019年8月24日閲覧。
- ^ The National Academy of Television Arts & Sciences Pacific Southwest Chapter (2014年2月1日). “2013 Emmy Award Winners”. nataspw.org. 2019年8月24日閲覧。
- ^ "世界NO.1のビートルズトリビュートバンド、The Fab Fourが初来日". エキサイトニュース. エキサイト. 10 January 2013. 2019年8月24日閲覧。
- ^ “The World’s Greatest Tribute Bands”. AXS TV (2017年5月9日). 2019年8月24日閲覧。
- ^ "4 questions for The Fab Four before they bring The Beatles music to MGM Springfield". masslive.com. MassLive Media Solutions. 1 July 2019. 2019年8月24日閲覧。
- ^ The Fab Four (3 May 2020). Here Comes The Sun from home. 2021年1月27日閲覧。
- ^ “The Fab Four Online Store”. thefabfour.com. 2019年8月24日閲覧。
外部リンク
- The Fab Four: The Best Beatles Tribute Band
- The Fab Four (@fabfourband) - X(旧Twitter)
- ardavan sarraf (@Fabard21) - X(旧Twitter)
- Erik Fidel (@heyimerikf) - X(旧Twitter)
- The Fab Four Techs (@fabfourtech) - X(旧Twitter)
- The Fab Four (fabfourband) - Facebook
- The Fab Four (@fabfourband) - Instagram
- FabFourVideos - YouTubeチャンネル