エンノモス
エンノモス(古希: Ἔννομος, Ennomos)は、ギリシア神話の人物である。アルシノオスの子で、クロミオスと兄弟[1]。鳥占いに長けた人物で[2][3]、トロイア戦争の10年目にクロミオスとともにミューシアの軍勢を率いてトロイアの救援に駆けつけた[1][2][4]。しかしエンノモスは占術で自らを救うことができず、『イーリアス』2巻で早々にスカマンドロス川でアキレウスと戦って戦死することが語られている[5]。ただしアキレウスのスカマンドロス川での戦いについて語られている『イーリアス』21巻ではエンノモスの死について語られていない。
その他のエンノモス
脚注
参考文献
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年)
- 『ディクテュスとダーレスのトロイア戦争物語 トロイア叢書1』岡三郎訳、国文社(2001年)
- ホメロス『イリアス(上・下)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年)
- オウィディウス『変身物語(下)』中村善也訳、岩波文庫(1984年)