はちわれ

曖昧さ回避 この項目では、ネコ目の被毛について説明しています。海水魚については「ハチワレ」をご覧ください。
はちわれ猫 顔の柄が「八」の形になっている。日本では猫の柄の占有率ランキングで“はちわれ”黒白猫が2位。
茶トラ白のはちわれ

はちわれ(八割れ、鉢割れ)とは、ネコ(英語ではバイカラー・キャット(英語版))やイヌ(毛色)が、筋を境に左右に分かれているもので、「八」の字形に見える。英語ではカラーが顔にかかるものをMask、カラーが顔にかからないものはCapと呼ばれる。この場合体白とカラー(または縞)の二色(あるいは三毛の三色)あれば、その条件を満たし“はちわれ”である必要はないが、後述の通り、二色(または縞白)は“はちわれ”模様が出やすい傾向にある。

概要

日本では猫の柄の占有率ランキングで“はちわれ”黒白猫が2位、“はちわれ”ではない“黒白猫”は8位であり[1]、黒白猫の半数以上が“はちわれ”ということが分かる。はちわれはカラーに白が混ざるホワイトスポットの一種である。ホワイトスポットは体毛の40 %以下が白のローグレイド、体毛の40 - 60 %が白のバイカラー(英語版)、体毛60 %以上が白のハイグレードの3つに分けられるが、そのいずれでも“はちわれ”現象は起こり得る。

黒の部分が3割を超えると模様が左右対称になりやすく[2]鼻筋鼻口部マズルの部分を避けて色が付きやすい傾向にある[2]のでハチワレの柄が出やすい。

日本では漢字の「八」のように見えることから「八割れ」、または頭蓋骨が割れる意である「割れ」からきていると言われており、後者の意味から武家においては縁起が悪いとして忌避されていた時代・地方もあった[3]。八は末広がりであることから、逆に商家などにおいては縁起がいいとされる場合もある。

1998年頃はちわれ猫ばかりの写真を掲載した『はちわれの会』というサイトによってハチワレという言葉がインターネット上で広がり、現在に至っている。

脚注

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  1. ^ 「【猫の種類】日本に多い『柄・模様ランキング』トップ10」『猫専門情報ブログ | 11Cats』、2015年8月14日。2018年10月15日閲覧。
  2. ^ a b “白黒猫の柄の傾向を調査してみた結果。|ねこのきもちWEB MAGAZINE”. cat.benesse.ne.jp. 2022年12月28日閲覧。
  3. ^ “猫用語辞典ハ行”. アイリスペットどっとコム/アイリスオーヤマ. 2016年3月5日閲覧。

関連項目

ネコの生態
ネコの被毛(英語版)
ネコの品種
イエネコ
ヤマネコとの交配種
  • サバンナ (ネコ)(英語版)
  • セレンゲティキャット(英語版)
  • チャウシー(英語版)
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ネコの文化
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